時事業計画を作ってみましょうに関して、具体的にお話しをしたいと思います。
事業計画の根幹となるのは、一にも二にも販売計画ですね。
受け継いだ資産の管理なら別ですが、たいていの場合は販売をしてその収入で経営をしていく訳で、何をどう売って利益がどうなるかを見極めることが事業計画の柱に当然なります。
さて、販売計画を立てる場合、どの位厳しく自分を見ることが出来るか、これに左右される様です。
そこでトップにも書いたのですが、仲介・紹介をあてにせず独力でどこまで出来るかを見極め、数値化出来るかどうかが起業成功のカギを握ります。
色々な人とお会いして、成功した人失敗した人いろいろ見てきました。
何百人か何千人か判りませんが、三日に一度新しい出会いがあるとして、年に100回強になります・・それを自分のキャリアで計算したら3000人とは言いませんが2000人にはなるでしょうか。
成功した人と失敗した人どちらが多いかと言われたら迷いなく答えます。
失敗した人の方がはるかに多いのです。
人を成功させるのがあなたの仕事ではと言われるでしょうが、相談に来た時には既に手遅れのケースが7割でしょうか・・
この失敗した人の多くが口にする言葉に、誰それさんに紹介・仲介されたビジネスが上手くいかなくて・・があります。
この言葉だけを捉えると確かにその紹介者・仲介者が悪い様に受け取れますが、これは逆です。
つまり、人任せにし、その人を信じ切っていた訳です。
もっと言えば、失敗する人の多くが性善説者で、相手を簡単に信じてしまうんですね。
しかし現実には、左端の絵の様に、あの人は実はダメなんですよ的に相手に言われるなど、利用されるだけ利用されて気がつけば自分は外されて仲介者だったはずの人物が取引の真ん中に座り利益を独り占めしてしまう・・
これが一つのパターンです。
ではなぜその様な事が起きるのでしょうか?
これには明確な理由があります。
つまり、売る側の信用を完全に勝ち得ていないので、販売に於けるご自身の優位性を確保できてないのがそれです。
この事を云いますと決まってこの様な返事が返ってきますね。
「いや、私に任せると言ってくれたんですよ」
この言葉くらい好い加減な話は無いんです。
本当に任せるなら、契約書を交わすでしょう。
販売量や額についての保証を求められるかもしれません。
そう言われないって事は信用されてないし、その商品も完全に手に乗っている訳では無いのです。
ここまで書きますと、事業計画立案の重要性が少し判って頂けると思います。
どの位、売ろうと思っている商品を押え切れているか、ご自身の優位性が担保されているか。
その上で商品の販売額と量がどうなるか、それらを勘案して数字を出さなければなりません。
売る方買う方、双方に信用的不安が無ければ直取引が良いに決まってるんです。
仲介の仲介、紹介の紹介をあてにする事だけは絶対避けましょう。
いつ何時、外されるかもわからないのです。
ビジネスに於いては徹底した性悪説で臨みましょう。