変な駆け引きは無用だ・・そう言われる事は多いと思います。
これをまともに取れば、ああこの人は正直な人なんだと、そう思ってしまわれるでしょう。
実は、そう思った瞬間・・思った人は負けてるのです。
もっと言えば、そう口にしたって事は相手はネガティヴな何かがあってそこを突かれるとまずいんだなと、そう云ったも同じなのです。
相手の言った事全てを真逆に取る、そうなると真実が見える事があります。
駆け引きとは、真実と嘘を巧みに使い分けて、そこに情実的要素を加え、相手を思い通りにする・・それが真の意味だろうと思うのです。
ただし、いついかなる時も全て真逆に取る事は危険過ぎます。
人間、本当の勝負処では正直になるからです。
なぜ正直になるか・・理由は簡単で、真実に優る何物も無いのです。
言い変えると、真実をここぞと云う処で使える人は成果を得やすいんですね。
常に相手を騙そうとすると、今度は自分の絶対的真実が揺らいでしまいます。
もっと言えば、駆け引きばかりやるとしまいには何が本当で何が虚構だったか判らなくなる。
どんなに頭の良い人でも、完全に虚構と真実を分別して語れないですね・・・経験上それは明確です。
エビデンスを出せと言われると困りますが、少なくとも自分の真実としてそれは言えます。
策士策に溺れる・・言い得て妙です。
駆け引きの好きな人はそれでかなり損をしている、これも正鵠を得てますね。
言い換えれば、駆け引きをしている間はお互いに妥協点を見出せないって事なんでしょうね。