インキュベーターと云う言葉を最近耳にする事が多くなりました。

元々の意味は保育器とか孵卵器の事を指しますが、転じて起業に関する支援を行う者、広義には既存事業者の新規事業を含む起業支援のための制度をそう呼びます。

それならもっと判り易い言葉にすれば良いのになと思いますが、それはさておき・・

起業支援自体がビジネスになり始めています。

実際、起業支援制度の充実が進み始めていますし、資金調達にもコンサルがついていろいろやってはくれます。

これだけ見ると世の中は起業に追い風が吹いているのだと思われるでしょう。

しかし実際はまだまだだし、起業ワークの大部分は本人がしなければなりません。

そして、その多くが税務と財務なのです。

 

コンサルタントは仕事が欲しいですから、私に頼めば大丈夫ですよ的な書き方をします。

しかし実際にはコンサルタントは本人の至らぬところを自分の経験と知識と人脈を使って補うだけなのです。

もっと言えば、インキュベーションビジネスの現状はまだまだそのレベルなのですね。

これは理由がありまして、まずニーズがそのレベル、つまり起業する側の知識と実務能力が低い為に何をどう頼めば良いか判らないと云う事が挙げられます。

そして、世の中の制度もそのレベルなのです。

一番右の写真はマイクロソフト社のロンドンオフィスで、起業家たちも集まっています。

事務所を貸すだけではなく、起業に関する支援をしながらビジネスアイデアも交換し自分達のビジネスにプラスになるものを求めている訳です。

これが真のB TO Bであり、インキュベーションビジネスの神髄と言えます。

ではそのレベルに達する為にはどうすれば良いのか・・

基礎知識をまず充実させる事が最低条件ですね。

それが税務と財務であり、人に一から十まで教わっていてはだめなのです。

スタートラインが後ろにあるから、人が100m走る処を200m走ってタイムを同じにしろと言うのと一緒です。

インキュベーションビジネスがあるから助けてくれるだろうではなく、インキュベーションビジネスを活用出来るところまで自分の知識を高めなければなりません。

卵と鶏で言えば、少なくとも自分でえさを得る知識のある若鳥が先なのです。

 

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