事業計画書の事を少しお話ししました。
確かに、事業計画書は大事です・・が、それ以上に大事なのは、決算をどうするか、その決算をどうするかから逆算した事業計画でなければならないって事なんです。
前に、野村克也さんが「本当の作戦は九回から逆算して作っていく」と言われてました。
九回を終えて3-2で勝つ為にはどうするか、それを一回から考えるのではなく九回から時計を逆回りにさせて考えていく、これが本当の作戦なのだとか。
実は企業の事業計画もそれで、どのような決算を理想とするか、納税額まで見込んだ形であらかじめ決算書が作れるくらいにまで練っておく、これが大事です。
ファイナンスに於いて、どんな決算をお考えですかと口には出さずとも金融機関側の腹の中はそれ一色です。
どんな良い話よりも幾ら売上げて幾ら納税して利益が幾らで・・その現実的な数字を見込んでお金を出すんです。
良い話だけでは決算書は出来ません。
「一期目だから赤字は当然気にしない!」
これはあまりに無責任であるし、それなら全部自己資金でやってくださいになる。
ファイナンスを受けると云う事は、一期目から決算書に責任を負う事になるのです。
だからこそ、決算書をどうするか、そこから考えないとファイナンスのテーブルにも乗りません。
これを云うと大半の人はがっかりしてさようならと出ていきます。
そして、もっと甘い事を言ってくれる人の処へ行って、結果的に大甘な目論見を作って見事に蹴とばされる。
何だ話が違うじゃないかと怒ってみても、もう手遅れ。
相手の気を引こうとする目論見は絶対ダメです。
それよりも決算書はこうなりますからお金を出してくださいと論理的に数字を伴って説明出来る人がファイナンスを受けられるのです。
クラッシュして詰められるよりも初めに苦労した方が良いし、その苦労とは決算書をどうするか、一期経営する結果をどう見込んでどう説明出来るか、そこが大事なのです。
決算書を作れて説明が出来る人はファイナンスを受けられる可能性が高い・・
これははっきり言えると思います。