ＭＥＲＳ（マーズ）警戒 薬・ワクチンまだなく Ｑ＆Ａ
日本経済新聞 掲載
韓国で中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ＝マーズ）の感染が広がっている。２日午後時点で感染者数は、最初の患者から「感染した人物を介してさらに感染が広がる「３次感染者」の２人を含めて２５人となり、２人の死亡が確認された。同国政府は２日、感染の拡大防止に向けた対策を発表し、警戒の度合いを強めている。
Ｑ 中東呼吸器症候群はどんな病気か。
Ａ 中東で患者が次々と報告された感染病。２０１２年に初めて病原体のウイルスが検出された。
サウジアラビアなどでヒトコブラクダからウイルスが見つかっている。発熱やせき、肺炎が主な症状で下痢になる人もいる。糖尿病の人や高齢者は重症化しやすい。
感染ルートはラクダのほか、せきやくしゃみの飛沫が疑われている。感染力は比較的弱いとされている。家族や医療関係者が二次感染する例がある。
治療薬やワクチンはない。
世界保健機関（ＷＨＯ）によると、中東を中心に感染者は１１００人を超え、少なくとも約４３０人が死亡している。
Ｑ 日本で感染者が出る可能性はあるか。
Ａ 長崎大学の泉川公一教授は「韓国で患者が出たら、日本でも備えておいた方がいい」と警鐘を鳴らす。
最長の２週間程度の潜伏期間を考えると、中東で感染して症状が出ないまま日本に帰国する可能性も十分ある。
韓国で感染した人が日本に入国する可能性も否定できない。
Ｑ ウイルスの日本上陸を防げるのか。
Ａ 厚生労働省は１月から感染症法に基づいて危険度が２番目に高い２類感染症に指定した。
１４日以内の中東滞在や３８度以上の高熱などの症状がある人を受診した医療機関に保険所への報告を求めている。患者と確定したら、指定の医療機関で治療する。
厚労省は６月に入り、院内感染対策も徹底するよう各都道府県などに通知した。
大阪大学の神谷亘特任准教授は「感染者を医療機関に隔離すれば感染拡大を防げるだろう」と話す。
以上
２００３年に流行した重症性呼吸器症候群（ＳＡＲＳ＝サーズ）と同じコロナウイルスの仲間が病原体だそうですが、ＳＡＲＳほど感染力は強くないが、新しい病気であるため予防のためのワクチンや特効薬はないとのこと。
厚労省は全国の自治体などに検査用試薬を配ってＭＥＲＳかどうかを確認できる体制を整えたという。
４日現在、韓国での感染者は３６人と前日から６人増えた。病院や自宅での隔離対象者は１６００人を超えたとのこと。
ウイルスの日本上陸はなんとしても防止してもらいたいし、又感染した場合の治療方法を早急に開発しなくてはいけないですね。
別に記事で
感染症専門家でエボラウイルスの発見で知られるピーター・ピオット英ロンドン大教授は都内で会見し、韓国で死者を出した中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ＝マーズ）は「（西アフリカを中心とした）エボラ出血熱より大きな感染拡大リスクがある」と指摘した。
同市によると、エボラのように患者の血液や体液に触れなくても、病院内で空気感染する可能性がある。
地球規模で人の移動が盛んな現状では日本に波及して感染が広がる事態も十分に考えられる。
これを防ぐには医師による問診の徹底などが必要だと呼びかけた。
具体的には
①医師は呼吸器系の症状がある患者に問診で過去３ヶ月間の渡航暦を聞く
②韓国やサウジアラビアの例によれば病院の集中治療室でうつる危険が最も大きいので院内の管理を徹底する
③感染が判明した患者と接点があったすべての人を特定し一定期間は隔離するーーーことを求めた。
税理士ゆーちゃん より
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