リビア、テロ40人死亡「イスラム国」系表明
日本経済新聞 掲載
リビア北東部デルナ近郊クリッパの治安当局施設やガソリンスタンドが並ぶ地域で20日、3台の自動車爆弾が相次いで爆発するテロがあり、ロイター通信によると、40人が死亡、70人が負傷した。治安当局は自爆テロとの見方を示した。
デルナを拠点とし、過激派組織「イスラム国」に忠誠を誓うグループが犯行声明を出した。同グループはキリスト教徒のエジプト人21人を殺害したとされ、エジプト軍は16日、デルナの拠点を空爆していた。
ソマリア25人死亡 自爆テロ
日本経済新聞 掲載
ソマリアの首都モガディシオにあるホテルの入り口で20日、車が爆発、直後に男が敷地内で自爆テロを起こした。その後に銃撃戦が発生し、少なくとも25人が死亡した。フランス公共ラジオなどが伝えた。
国会議員1人やモガディシオの副市長が死亡、副首相ら閣僚2人も軽傷を負った。
イスラム過激派アルシャバーフの報道官が犯行を認め、ホテルにいた政府関係者らを標的にしたと明らかにした。
以上
以前書きました、「イスラム国」イラクとシリアにまたがる地域を支配し、1万~3万人ともされる戦闘員を抱える。過激思想になびく欧米やアジアの若者も合流している。各地にリクルーターが潜伏するほか、インターネットのソーシャル・ネットワークキング・サービス(SNS)も多用する。
全世界16カ国 30組織に支援組織があるといわれており、拡大をつづけています。
世界に「自国育ちテロ」を生み出している底流には教育の荒廃や貧困があるといわれています。
このようなテロを壊滅するには、相当長期間の戦いになると思います。有志連合のみならず、全世界が相当な戦略、覚悟をもって立ち向かっていかなくてはいけないですね。
参考
知恵蔵2015の解説
イスラム国
2014年6月29日、ISIS (ISIL )の最高指導者アブ・バクル ・バグダディ が樹立を宣言した国。ISIS(イラク ・シリア ・イスラム国 )が制圧したシリア北部のアレッポ からイラク中部のディヤラまでを領土とし、シャリア(イスラム法 )に基づく、スンニ派 のカリフ (イスラム教 開祖・ムハンマド の正統な後継者)制イスラム国家 とうたう。バグダディは新しいカリフを自称し、世界中のスンニ派イスラム教徒 に忠誠を求めている。しかし、国際社会 は独立国家として認めず、近隣イスラム 諸国も地域の安全を揺るがす 脅威と危険視している。ISISの母体は、イラク戦争 (03年)後に結成されたアルカイダ 系過激派組織とみられる。反欧米・ジハード を掲げ、11年に拡大したシリア内戦 に加わると、シリアや周辺国から流れてきたスンニ派武装グループ を吸収し、急速に勢力を拡大した。同時にイラク・シリアにまたがるイスラム国家樹立を前面に出すようになり、アルカイダとも対立、袂(たもと)を別った。14年に入ると、シリア北東部をほぼ制圧し、イラク北部に侵攻。6月上旬にはイラク第2の都市モスル を陥落し、イスラム国家樹立の拠点とした。なお、ISISはより広範な地中海 東部沿岸地域(レバント)での国家樹立を目指していることから、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)とも呼ばれる 。
実動部隊は1万人余りと見られる が、短期間 でシリア~イラクの広範な地域を支配下に入れた背景には、スンニ派住民のマリキ 政権(シーア派 )に対する強い不満がある。フセイン 政権崩壊後、シーア派主導で国家再建が進められ、スンニ派は蚊帳の外 に置かれた。イラクの人口構成 はシーア派6割、スンニ派2割、クルド人 2割だが、北西部はスンニ派が多数を占めている。反シーア派を鮮明にしているISIS(ISIL)は、残虐なテロ集団という報道がある一方、支配下に置かれたイラク北西部のスンニ派住民や、カリフ制再興を望んでいた国内外のイスラム教徒からは、一定の支持を得ているとも伝えられる。
(大迫秀樹 フリー編集者 / 2014年)
税理士ゆーちゃん より
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