円の「実力」40年で最低 追加緩和で急落
日本経済新聞 掲載
円相場が急落している。日銀によると、日本の貿易相手国通貨に対する円の総合的な価値を示す実質実効為替相場は1973年1月以来、約42年ぶりの弱さになっている。
当時の円相場は1ドル=約300円で、73年2月の変動相場制移行後で最低となる。
対ドルやユーロ、アジア通貨も含めた円相場の歴史的な全面安といえ、輸出には近年ない好条件となる半面、輸入や海外への旅行には強い逆風となりそうだ。
円相場は10月末の日銀の追加金融緩和以来、下がり続けている。
5日のニューヨーク市場で1ドル=121円69銭まで売られ、約7年4カ月ぶりの安値をつけた。
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対ドルの円相場の見かけ以上に実質実効相場が安いのは「貿易関係が強まる中国をはじめとしたアジアの通貨価値が高まっていることを反映している」(学習院大の清水順子教授)ためだ。
名目の相場は投機的に動きやすいという面もある。
以下略
「実質実効為替相場とは」
通貨の貿易上の対外競争力を示す指標。
数値が小さいほど輸出に有利となる。物価の変化を消費者物価指数などで「実質化」し、対ドルや対ユーロ、対人民元など様々な通貨との交換レートを貿易額に比例するようにウエート付けして平均し「実効化」する。
例えば、日本製品の価格が変わらないのに米国製品が値上がりすれば日本の競争力が増すので円の実質相場は下落する。
輸出に占めるアジアとの貿易の割合が増えれば実効相場はアジア通貨の影響を受けやすくなる。
国際決済銀行(BIS)が集計し、日銀も円の指標を公表している。
現在の対ドル円相場は行き過ぎの安値と思っています。
米経済は、雇用が改善して金融緩和縮小の方向になっている。
反対に日本は、成長戦略の政策実行途中で金融緩和の継続の状態ですが、雇用情勢は改善している。
確かに国債発行残高は1,000兆円を超え財政再建の見通し、方向性が明らかになっていないこともありますが、東日本大震災後の2011年10月には1ドル=75円32銭の史上最高値をつけたとき、と比べ
異常の安さだと思います。
今回の安値は投機による要因が多分にあるのではと疑念があります。世界的な相場投機制約をすることができないものですかね。
経済活動に多大な影響を及ぼす、為替相場、適正な変動範囲内で動いて欲しいですね。
税理士ゆーちゃん より
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