科学技術白書を読む イノベーション創出
日経産業新聞 掲載
2013年版の科学技術白書は日本の科学技術力が「質・量ともに低下傾向」にあると指摘した。
イノベーション創出を最重要課題に掲げる中、再浮上するための条件を白書から探った。
13年の国際競争力ランキングによると、日本は24位と20年前の1位から大きく低迷している。
指標の内訳でみると、研究費や特許などの「科学インフラ」は2位だが、情報通信技術の普及といった「技術インフラ」が21位、「生産性」は28位、「労働市場」は39位と低評価が目立つ。
日本は国際競争力やイノベーションの基盤となる研究開発活動そのものが低調だ。
10年時点の論文総数は5位、引用数上位1%に入る論文の数は8位で、いずれも10年前より低下。米英独に大きな変動はなく、中国はそれぞれ2位、4位と躍進した。
日本の論文の質低下は国際共著率の低さが原因とされる。白書は国内論文と国際共著論文のそれぞれ1本あたりの引用数を分析。日米英独仏に中韓を加えた7カ国のいずれも国際共著論文の引用数が多かった。
日本の国際共著率も9.1%だった20年前から10年には26.4%に大きく上昇している。しかし英独仏は50%超、米国も30%を越す。
白書は、「世界的な国際共著論文の増加にわが国が追随できていない」と指摘。優れた研究者同士の国境を越えた共同研究をいかに増やしていくかが課題となる。
以上
税理士ゆーちゃん より
最後まで読んで頂き、有難うございます
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