イオン、格安文具店 3万品目を3割引 個人需要に照準
日本経済新聞 掲載
イオンは低価格文具専門店を多店舗展開する。自社スーパーの4倍にあたる約3万品目を扱い、通常価格の3割引きで販売。首都圏など三大都市圏で2013年度に10店、20年度に100店体制にする。
文具は事業所向け通販が広がる半面、個人向けの専門店は20年前の4分の1まで減っている。
多様な商品を割安に提供し、個人や中小企業の需要を取り組む。
低価格文具店の名称は「ぶんぐのまち」。500~800平方メートル程度の店に大手メーカーの筆記具やノート、ファイルなどを多様な色とサイズでそろえる。パイロットのボールペンを73円、キングジムのA4判ファイルを648円にするなど、大半をメーカー希望小売価格の30~35%引きで販売する。
店舗はまず、自社の総合スーパーやショッピングセンターに出店し、路面店も出す計画だ。
文具はアスクルなど事業所向け通販が浸透する一方、「まちの文房具屋さん」は「現在5000店舗規模まで減った」(大手文具メーカー)もよう。
全国的な専門店チェーンもなく、個人が身近で買える店舗はスーパーやコンビニエンストア、ホームセンターなどにかぎられつつあった。
コンビニは定価販売が基本で、扱う商品も限られる。品数が比較的多い総合スーパーの価格は5~10%引き、ホームセンターでも10%~15%引きが多い。一方、大手インターネット通販は5万品目前後を2~3割引きで販売。
イオンの専門店は品目数こそ多少劣るが、割引率が高めなうえ、多様な商品を手にとって選べるため、十分支持が得られると判断した。
イオンは14年度以降、文具のネット通販にも本格参入する方針。グループのスーパーや雑貨専門店も含めた文具売上高を20年に1000億円規模にし、市場シェアを現在の5%から20%に高める計画だ。
以上
税理士ゆーちゃん より
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