日本の製造業 揺らぐ競争力 利益率と世界シェア低く
日本経済新聞 掲載
技術力で定評のある日本の製造業だが、攻勢を強めるアジア勢を前に競争力は揺らいでいる。
日米欧アジアの製造業の国際競争力を利益率とシェアを基に算出している日本機械輸出組合によると、北米に次ぐ2位を保ってきた日本は2007年に欧州に抜かれて3位に転落。08年にはアジアにも抜かれた。円高修正が進む前の調査だが、10~11年は2年連続で最下位に沈んだ。
海外勢と比べて、メーカーの乱立に加えて利益率が低いことが背景にある。意思決定も遅い。
国際協力銀行が昨秋国内製造業を対象に実施したアンケートでは、企業の多くが中韓台湾企業に比べて「開発力や製造技術ではまだ上」と答える一方、「経営スピードでは遅れを取っている」と認めた。電機・電子業界でこの傾向は顕著だ。
経済協力開発機構(OECD)の調査によると、米アップルのスマートフォン「iphone4」が生み出す価値(小売価格600ドル)のうち、半分近くを稼ぎ出すのはアップル。部品を供給する日本企業の貢献分は1%にも満たないという。
日本企業は過度な技術信奉に陥らず、アジアの力を取り込みながらいかに付加価値を生むか、柔軟な発想が問われている。
以上
税理士ゆーちゃん より
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