「100円」目前 中国リスク
日本経済新聞 掲載 ポジション
日銀の異次元緩和後、急速に進んでいた円安の前に新たな壁が見えてきた。市場参加者たちが意識し始めているテーマが「中国リスク」。円が1ドル=100円に迫るたびに、中国の需要の弱さを示す指標が出て、円が買い戻される展開が目立ってきた。
先週末に米ワシントンで開いた20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の共同声明で、急速な円安への批判が避けられたため、週明けの外国為替市場では4年ぶり100円台へのカウントダウンが始まった。
しかし、23日の円相場は逆に98円台半ばまで上昇。きっかけは同日午前に英HSBCが発表した4月の中国の製造業購買担当者指数(PMI)だ。中国経済の弱さを示す内容に、投資家心理が冷え、相対的に安全通貨とみられる円買いを誘った。
中国の経済指標が100円台への円の下落を止めたのは今回だけではない。
異次元緩和後、円が100円目前まで迫ったのは2度目。1度目の11日には99円95銭まで円安が進んだが、15日発表の中国の1~3月の実質経済成長率が7.7%と市場の予想以上に減速すると、一転、96円台まで円高が進んだ。
市場ではここ数年、5月から米景気減速懸念が強まり、円高が進む展開を繰り返してきた。だが、今年は米国は家計のバランスシート調整が進み米景気は底堅いとの見方が多い。
「5月以降は円買い」のシナリオはまだ生きているのか。それとも100円を超える円安が定着するのか。今年は中国経済の動向がカギを握りそうだ。
以上
税理士ゆーちゃん より
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