産業競争力会議 小泉氏「どんどんやれ」 三木谷氏・竹中氏
日本経済新聞 一部抜粋
アベノミクスは規制緩和を視野に成長戦略も柱とする。薬のネッチ販売は対面販売を原則としてきた規制の転換を迫るが、自民党の大勢や厚生労働省はなお背をむける。
「一番大きな基本軸は規制改革ではないか」２３日、官邸で開かれた産業競争力会議。
民間人として参加した楽天社長の三木谷浩史（４７）は「企業にお金を出すより経営体質が強くなる仕組みづくりが必要」と語った。楽天市場のサイト内の特設コーナーには日本薬剤師連盟から献金を受けた自民党議員の名前が並ぶ。三木谷の目には厚労省、業界と一体となった議員が抵抗精力と映る。
その三木谷を慶大教授の竹中平蔵（６１）は頼もしく見つめる。競争力会議に入り「役所がやりたいことだけではダメ。医療、教育、農業。やることはきまっている」と主張。「三木谷さんたちと一緒なら、違う動きができる」と期待する。
昨年１２月。竹中が経済財政諮問会議のメンバー入りするとの観測が流れた。「ありえない」「情報の出所はどこだ」。財務省は動揺した。「聖域なき構造改革」を掲げた元首相、小泉純一郎（７１）の下で経済相として竹中は諮問会議をフル活用。民間議員のペーパーを次々に作り、政官の抵抗を封じた。財務省にとって経済政策の主導権を握られた記憶は苦いままだ。
クリスマスを過ぎた頃、竹中の人事は諮問会議ではなく競争力会議に横滑りする形で決着。
竹中は安部の女房役で官房長官の菅義偉（６４）と親しい反面アベノミクスの先導役で公共工事の効用を唱える財務相の麻生太郎（７２）との距離が縮まらない。
小泉の唱えた郵政民営化に賛同した菅・竹中と、反発した麻生の対立軸は続く。
「どんどんやれ。正論が通らなければ政権の責任だ」。小泉は安部の官邸や会議に加わるべきか悩んで相談に来る人に、そう励ましている。
以上
税理士ゆーちゃん より
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