どんぶり勘定は目隠し | 税理士こーちゃん・たかちゃん・だんちゃんと男女7人の○○な話

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どんぶり勘定という表現はお聞きになったこともあると思います。

どんぶり勘定はよくないとはいえ、忙しいからまあいいかとなる経営者は少なくありません。

でも、そういう会社ほど貧乏暇なしだったり、資金繰りに苦しんでいたりします。


そこで、今日はどんぶり勘定がなぜいけないのかを簡単に説明したいと思います。


一言でいえば、どんぶり勘定は自ら目隠しをする行為だからなんです。


例えば建設業で工事毎に原価を集計し、工事毎の利益を出せば、すごく利益が出た工事と赤字の工事が分かります。

ただそれだけのことって思ってませんか?


違うんです。


工事を受注する段階で原価をいくらで見積もったのか。これと比較してみるんです。そうすれば、見積もりでの問題が見えてきます。そしてその後の受注時に赤字工事にならないような見積もりができるようになります。

要は損をしない経営ができるようになるんです。


また、利益が出た工事と赤字の工事を比較するんです。売り先、外注先、自社の工数等々を比較するんです。

すると、売り先によってはものすごく利益率が高く、そういった先への営業をどんどんしていくことが発展につながるかもしれません。また、外注先や自社の担当者に問題がないか、いろいろな傾向を分析すれば様々な改善点が見えてきます。


つまり、工事毎の利益を管理することは、「経営の課題を見る」ために最も重要であり、儲けたいなら最低限行う必要のあることなんです。


しかし、どんぶり勘定であれば、見積もりと比較することはできず、工事毎の比較もできず、経営の課題は全く見えなくなってしまいます。

つまり、自ら目隠しをするのと同じなんですね。


だから儲からないんです。


儲けたいなら、どんぶり勘定をやめましょう。