アメリカ海兵隊 特殊作戦大隊員 2名の戦死 | タクティカル コム

アメリカ海兵隊 特殊作戦大隊員 2名の戦死

アメリカ海兵隊特殊作戦司令部隷下の第1特殊作戦連隊の2名がアフガンのバドギス州におけるパトロール中に亡くなられました。
2名ともガンナリー サージャントで、優秀なオペレーターだったそうです。
ガンナリー サージャント(Gunnery Sergeant)は、陸軍でいう所の1等軍曹、陸自でいうところの1等陸曹に相当します。

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  作戦行動中のMARSOC隷下部隊


各国で様々な任務に就いている軍、警察の関係者は、今でも“現実”に直面しています。
“戦死”は、軍、警察関係者が直面する最も厳しい“現実”です。
日本の自衛隊、海上保安庁、警察でも、毎年“殉職者”が出ています。

しかし、日本は大東亜戦争以降、多くの戦死者を出すような戦闘には直面していません。

国を守る事とは、戦う事であり、戦えば戦死者が出るという現実に、どれだけの人が覚悟しているのでしょうか?

「戦死者は、戦争の犠牲者で、戦争はいけない事」だと赤旗を振る人たちには、任務に邁進する現場の人の気持ちなど、まったく判らないと思います。
多くの先輩は、だれも自分達が犠牲者などとは思っていません。

任務や守るべき仲間のために戦い、よしんばそこで亡ったとしても悔いのない覚悟を持った人たちは、大勢おります。
自分は、そうした人たちを少しでも支援したいと思っております。

現場の気持ちを無視して、戦争はいけない!!と、言ってる連中を見てると、ホント腹が立ちます!!

まあ、それは、置いておいて、、、、

実際に、そうした反対派だけでなく、国防・治安関係者の“戦死”という現実への対応準備が、どこまで整っているかは、、、、実は疑問です。

戦えば戦死者が出ます。
その覚悟をもって任務に臨む兵士がいることを理解して、国防の指揮を取り、各国との交渉に臨んでいるのでしょうか?

また、軍事関係のジャーナリストや評論家は、そうした現実をちゃんと感じた上で報道をしているのでしょうか?

どことなく、彼らの話が浮世離れした話と感じてしまうのは自分だけでしょうか?
軍や兵器を数値でしか判断しない連中があまりに多くて。。。。(ーー;)

無論、なかには、自らを戦地に置いて現実をレポートするジャーナリストさんや、自らの体験を基にして論ずる評論家さんもおります。
が、、、多くは、自分がよく言う“体験のない軍事ジャーナリストさん”ではなかろうかと。。。

さらに、、、
現実というのは、理解とか、知るとかいうものではなく、感ずるものです。
言葉で幾ら理解しても、知ったふりをしても、何も感じることができないのでは、判ったとは言えません。
日本では、まだまだ戦(いくさ)の現実を感じないで、戦を語る人がまだまだ多いようです。

そう考えると、高部隊長の体験は、非常に貴重です。
なにせ、高部隊長は、多くの現実を体験し、見てきた方ですから。
特に、日本人でカレン解放軍に義勇兵として活動した、隊長の戦友3名は、亡くなられておられます。

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  タイのビルマとの国境付近、、、、
  激戦地ワンカーが見える高台に建立された
  日本人義勇兵3名の鎮魂碑“自由戦士之碑”

その方達が現役の頃、自分もお付き合いさせていただく機会がありました。
亡くなられた事を聞いたときは、非常に辛かったです。

ましてや隊長は、そうした現実を見ながらここまで活動されてきたわけで、、、。

こうした隊長の体験や思いは、著書である“戦友”に書かれておりますので、是非お読み下さい。

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こういう話をすると、「任務で戦うのと、好きで戦うのは違う」などと、何もしないのに能書きたれる輩がおります。
隊長や他の義勇兵の皆様は、カレンの人たちのために戦っておられました。
人のために戦ったのは、任務で戦うのとまったく同じ以上のことだと思っています。

何は、ともかく、、、、
お役所の上部部局や、政治屋さんには、戦(いくさ)の現実を判ってもらい、何とか、そのときのために準備をしてもらいたいものです。