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意外と知られていないドッグフードの歴史

ドッグフードは簡単に説明しますと次のような歴史をもっています。

第二次世界大戦前、アメリカで犬用ビスケットが作られたのがドッグフードの始まりといわれています。おそらく、そのころは、ドッグフードは「高級な嗜好品」としての側面が強かったかと想像されます。しかしそれが日常的な「餌」として幅広く普及されるにしたがって、より安価に手に入る素材を用いてコストダウンをはかる傾向が強まっていったと思われます。

そもそもドッグフードが誕生したアメリカにおいて、初期の段階でドッグフードに注目したのは、一般の愛犬家ではなく、ブリーダー、つまり、最低限の利益を追求せざるを得ない数多くの繁殖家が、ドッグフードの利便性と「飼料」としての安価さのために注目したのです。最初はブリーダーがドッグフードについて高い関心を持っていたのは意外かもしれませんが、そういった事を考えるとごく普通のことかもしれません。

昨今にあっても実情に大差はありませんが、ブリーダーのドッグフードに対する興味の中心は生産性と見た目の「品質」です。生産性は、さほど長い目で考えることはあまりなく、またその予想が難しいことから、まずはコストが低いという前提のもとで、とりあえずの繁殖が良く、成長が速くなる「飼料」こそが有用だとされます。

そうした背景があって、人間の食用の素材としては適さない「廃棄物」の活用がドッグフード業界の常識となったあげくに、一般家庭の犬たちのためにも幅広く活用されるようになったという経過があるのです。

日本においては、1967(昭和42)年ころにドッグフードが普及し始めました。当時は、「便利なもの、簡単なもの」として宣伝されましたが、まだまだ「飼い主の主食は残飯で十分」とされていた時代だけに、ブリーダーや一部の飼い主に利用されるにとどまっていました。

1975(昭和50)年以降になると、ドッグフードが広く普及し始めたこともあって、宣伝の謳い文句にも指向性に関することが目立つようになり、「犬が喜んでよく食べてくれるか」がドッグフードの人気を決める重要な要因になっていきました。

1985(昭和60)年を過ぎることになると、今度はドッグフードの栄養が話題の中心になり始めました。これにともなって犬の健康への関心も次第に深まり始め、最近では、「安全性」が最大のテーマとされるようになってきています。

日本におけるドッグフードの普及、および注目点の変化は、いうまでもなく欧米、特にアメリカを後追いするかたちで進んできています。その理由はとってもシンプルで、アメリカ製のドッグフードが日本のドッグフード市場をリードしてきたからです。

いずれにしても、アメリカのドッグフードも日本のドッグフードも、飼い主が安全性を意識するようになり、それに伴って、ドッグフードメーカーも製品の質を高めつつあるとはいえるでしょう。そして、それぞれの製品ごとの差は必ずしも小さくはありませんが、全体的にみれば良質なドッグフードも増えてきております。

私たちウイングベッツは、こうした良質なドッグフードを日本だけでなく、広い視野を持って世界中から厳選してお客様に販売しております。特に、「オーガニック認証」を受けたドッグフードは第三者がその品質を保証しております。このような「本当に安心してペットに食べさせることが出来るフード」を通して、皆様のワンちゃん猫ちゃんとの幸せな生活に貢献できるように日々努力していきます。

ドッグフードはリサイクル商品??

1990年2月、アメリカのサンフランシスコの新聞・クロニクル紙で次のようなタイトルの特集記事が掲載されました。

「犬・猫はいかにしてペットフードにリサイクルされるか」

このタイトルを見てもにわかに理解しがたいと思います。

しかし、ペットであるはずの犬や猫がペットフードにリサイクルされているという、この驚くべき事実は、ほぼ次のような内容で掲載されていたのです。


アメリカでは、毎年、犬や猫の数百万頭の死体が、他の動物の死肉と一緒に化粧品やペットフードを含むさまざまな食品の原料とされている。

畜産処理場は政府の管轄下にはないためもあって、犬や猫のものを含むどんな肉でも化学薬品を使用して処理することができる。ペットフードにもしも「肉と骨を使った食品」と表示されているなら、その原料には犬や猫が含まれていると考えられる。

安楽死させられた動物には催眠剤が使用され、これが変性処理される際には悪臭を防ぐために、さらに脂肪安定剤が使用されている。この安定剤には肝臓や腎臓の機能障害を起こすものとして知られているブチル系の食品や発ガン物質として疑われているエトキシキンが使用されている。

カナダのケベック州にある小さな処理場では、1週間に10トンもの犬や猫がドライのタンパク質製品に加工され、ペットフード業界に売られている。アメリカでもカナダでも、その製品内容はほとんど自主規制に任されており、法的には最低限のガイドラインや規定があるだけだ。

ペットフード業界のコマーシャルでは、ペットを健康で美しく保つためにはペットフードを与えるようにと盛んに宣伝しているが、ペットフードがガン、皮膚障害を含むアレルギー性疾患、高血圧、肝臓病、腎臓病、心臓疾患などを引き起こす恐れがあることには触れていない。

半乾燥のドッグフードの多くがプロピレングリコールを含んでいるが、これは赤血球を破壊するエチレングリコールと極めて近い組成を有している。ペットフードには鉛が含まれていることも多いが、たとえば市販のペットフードを与えられている体重9ポンド(約4kg強)の猫の体内には、人間の子供にとっては危険であるとされている以上の鉛が存在している。


この記事だけでは、誰がどのようにこの情報を得たのかということや、確かな内容の真偽までは分かりません。

しかし、新聞という媒体にこのような内容の記事が掲載されていることは非常に説得力があります。

真実でないことをただ祈るばかりです・・・・。

【2009年6月から施行】ペットフード安全法は本当に意味があるのか?

人間の食料は食品衛生法、牛や豚等の飼料は家畜飼料安全法によって守られています。しかし、ペッドフードを規制する法律は今までありませんでした。


ところが、アメリカでメラミンを混入したペットフードが原因で数多くの犬や猫が被害に遭い、大規模なリコールが発生したり、日本でもメラミンの混入やかび毒による汚染など安全性に問題のあるペットフードが流通し、果ては自主回収に至るなど、もはや今までの法律がない状態では手に負えなくなったということで、「ペットフード安全法」が施行されることになったのです。


しかし、この法律の内容に関して詳しく見てみると、「ペットフードの安全は守れない」と思えてしまいます。

それでは、その理由について説明させて頂きます。


「ペットフード安全法」は2009年6月に施行されました。


この法律の目的として次のようなことが挙げられています。


目的:ペットフードの製造等に関する規制を行うことにより、ペットフードの安全性の確保を図り、もってペットの健康を保護し、動物の愛護に寄与することを目的とする。


この文章を見ると一見、「この法律があるならペットフードは安全そうだ」と思われるかもしれません。しかし、成分規格がとてもお粗末なものなのです

◆成分規格について

下表の物質は、それぞれ定める量(上限値)を超えてペットフードに含まれてはならない。

分類

物質など

上限値(ppm

かび毒

アフラトキシン

0.02(20ppb)

農薬

クロルピリホスメチル

10

ピリニホスメチル

2

マラチオン

10

メタミドホス

0.2

グリホサート

15

添加物

エトキシキン・BHTBHA

150(合計量)

犬用にあっては、エトキシキン75ppm以下


これが、法律で設定された基準値です。中国産の冷凍餃子で問題になったメタミドホスもリストに挙げられております。

では、それぞれの物質の簡単な説明と、国内基準や国際基準などに照らしてご紹介させて頂きます。いかに、上の表の基準がずさんなものかご理解いただけるかと思います。

◆アフラトキシン

アフラトキシンとは、カビ毒の一種です。

代表的なものとしてアフラトキシンB1、B2、G1、G2、M1、M2の6種類があり、B1はもっとも毒性の高い物質です。これは、100万分の1という単位(ppm)で測定され、ほんの少量で動物や人間を死に至らしめます。人間が食べるものとして栽培された穀物の場合、この毒素の検査は必須で、国内ではその基準値が0.01ppmという基準値が設けられています。


1988年6月、「獣医学ジャーナル」では、餌に入っていたアフラトキシンB1によるイヌの死亡例が数多く報告されました。アフラトキシンは0.001ppmという低いレベルでも実験動物に肝臓ガンを引き起こすことが明らかになっています。


しかし、2009年6月から施行される「ペットフード安全法」では、アフラトキシンの基準値を、なんと0.02ppmという高いレベルに規制しているのです。実験動物に肝臓ガンを引き起こすと言われている濃度の20倍もの高濃度の使用が許可されているのです。


一方、人間の食品については、先ほど述べましたように、0.01ppmです。


人間の基準よりもなぜこれほどまでに高い値を設定しなくてはならないのでしょう?


一つ考えられるのは、アメリカの基準が0.02ppmということです。


現在、ペットフードの輸入量が全体の53%で国産品47%よりも多くなっています。さらに、アメリカ産が輸入量の37%を占めており、ペットフードの輸入量ではトップシェアを誇っております。


つまり、一番のお得意様であるアメリカの基準に合わせてこの基準値が設けられたとしか考えられません。

果たしてこれが本当に新しいペットのための法律なんでしょうか??
これでは「本当に安心してペットに与えることが出来る」とは言えないと思います。

◆クロルピリホスメチル

野菜、イネなどの害虫に対する農薬です。日本ではほとんどの食品に対して、0.03~0.05ppmの間で基準値が設けられております。しかし、ペットフードの場合は上の表にありますように、10ppmと非常に高い値が設定されております。

◆ピリミホスメチル

有機リン系の農薬です。日本ではほとんどの食品に対して、0.01~1ppmの間で基準値が設けられております。しかし、ペットフードの場合は上の表にありますように、2ppmとなっております。

◆マラチオン

こちらもアブラムシやカメムシや、ハエ、蚊などのための農薬です。日本での残留基準では、小麦・カボチャ・玉ねぎなどで8.0ppm以下、それ以外の作物では0.1~8.0ppm以下となっております。そして、これもまた、ペットフードの場合、基準値が10ppmと、人間の食品よりも高く設定されております。

◆メタミドホス

みなさんもご存じのとおり、中国産の冷凍餃子で問題になったメタミドホスです。こちらは、毒性が高いため、日本では一切使用が禁止されているものです。それが、ペットフードでは何故か使用が許可されてしまっております。

◆グリホサート

除草剤などに利用され、地下水を汚染することがわかり問題になっている農薬です。こちらは、日本での基準が、ほとんどの食品が0.2ppm以下に設定されておりますが、ペットフードでは、15ppmまで使用が許可されております。

◆エトキシキン

日本では、食品添加物や農薬としての使用は一切禁止されております。ペットフードでは酸化防止剤として添加されております。もともとは、ゴムの固定剤として開発された薬剤で、除草剤、殺虫剤、化学兵器として利用され非常に毒性が高いです。日本では一部サプリメントにこのエトキシキンが使われ、商品が回収されたこともあるようです。ダイオキシン系の薬剤で発がん性があります。


残留基準は、ほとんどの食品で0.05ppm、リンゴや梨で3.0ppm以下に設定されております。しかし、なんとペットフードでは、150ppm(犬用では75ppm)まで使用が許可されているのです。人間の食品の中でも基準値が高いリンゴや梨のさらに50倍(犬用では25倍)もの数値です。もはや規制といえる数字ではありません。

◆BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

ガソリンの酸化防止剤としても使われているもので、ペットフードでは油脂の酸化防止剤に使用されます。急性毒性が強く、発ガンの危険性が高く、催奇形性、繁殖不全(発情・妊娠しない)などを引き起こすと言われております。


残留基準は、人間では食品によって0.02~0.5ppmに設定されております。しかし、ペットフードでは、エトキシキンとBHTと合わせて150ppmまで使用が許可されております。

◆BHT(ジブチルヒドロエキシトルエン)

石油酸化防止剤として用いられたのが始まり。主原料は、クレゾール(原料はコールタールで、発ガン物質)とイソブレチン(麻薬作用がある=麻薬剤)というものです。ペットードでは油脂の酸化防止剤に使用されます。発ガン性があり、遺伝毒性も指摘されています。


残留基準は、人間では食品によって0.02~0.5ppmに設定されております。そしてこちらも同様に、ペットフードでは、エトキシキンとBHAと合わせて150ppmまで使用が許可されております。





こうしてまとめてみると、人間とペットフードの間にはとても大きな差があることがお分かりいただけたかと思います。

何故、これほどまでに「人間」と「ペット」の食べるものについて差をつけなくてはならないのでしょうか?

結局、生産効率とペットフードメーカーの都合だけを考えて作られた単なる建前としての法律としか考えられません。


まだまだ日本の法律では「本当に安全なペットフード」を作るのは無理な話のようです。


こうした状況の中で、どんなペットフードを選んであげたらいいのでしょうか?


私たちは、「オーガニック認証」を受けたドッグフードやキャットフードが唯一の選択肢であると考えます。


「オーガニック認証」を受けたフードはまだ日本産のものにはありませんが(日本にはペットフードにはオーガニック認証がないため)、オーガニック先進国であるオランダのヤラーや、ソリッドゴールド、ウェナーなど、ウイングベッツでは多くのオーガニック認証済み商品を取り揃えております。


大切なワンちゃん、猫ちゃんのために是非、本当に安心して与えられるフードを選んであげて下さい。


ウイングベッツHP