フランスボルドーよりソーテルヌの貴腐ワインです。
シャトー・リューセック 1994年を飲みました。
シャトー・ラフィット・ロートシルトによる経営のシャトーであり、ソーテルヌの格付け1級。
シャトーディケムの隣人という畑ではあるようですが、
常に評価の高いワインを作っているシャトーです。
2001年のWA99点・WS100点という高得点で
その地位を確かなものにしています。
とはいえ、ディケムより価格は高騰していないので、
何となく万年2軍的な印象もあるのですが。
1994年はどこを探しても評価が全くありません。
93年はノンリリースだったともきき、ワインスペクテイターの
ヴィンテージチャートも93年・94年は未評点という時期です。
94年はディケムすらWA87点という評価です。
そんなシャトー・リューセックの1994年。しかもハーフボトル。
そうは言っても2009年を過去飲んで非常にいい印象を持っていたリューセックです。
過去記事:シャトー・リューセック 2009を試飲
どんな姿になっているのか。
興味本位のみで購入してみました。
香りは、強い石油を思わせるような香りが支配的です。
草やマーマレードのような味わいが広がるものの
飲み口も苦味と酸味が主体で、華やかな印象はありません。
2日目以降で、余韻に蜂蜜のようなニュアンスが目立つようになってきました。
しかし依然として石油っぽさ、プールの塩素っぽさを思わせる強い香り。
1週間程度経つと、最初に飲んだ頃からバランスは和らぎました。
特に石油っぽい要素が薄れマーマレードっぽい味わいが主体になっています。
とはいえ、あまり良いなとも思いませんでした。
というかこれはダメです。旨くないです。
貴腐の熟成したものはハッキリ言ってあまり経験がありませんが、
オットバウリーの30年熟成物など、甘口熟成リースリングなどを飲んでいます。
それらに味わいの方向性は似ているとは思ったのですが、
リューセックが明らかに秀でているとも思えませんでした。
正直言って個人的にはかなり苦しい。
この内容だとハーフボトルで1000円台でも首をひねるかもしれない。
保管環境の問題もあるのでしょうが、美味しくありませんでした。
ヴィンテージの恐ろしさと言うやつですね。
勉強になりました。
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