ボランティアが実践!EMの投入による史跡公園池の水質浄化 | EM(有用微生物)の力で子供達に未来を!

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特集 水質浄化活動とEM
えむえむ関東83号より
=EMネット埼京発=
継続は力!EMで地元史跡公園池の水質浄化活動 より

http://www.emkanto.net/mijika/suisitujyoka/100428/100428.html



きっかけ
 6年前、NPO法人EMネット埼京の川越市在住の会員でEM自然農法菜園を続けておられた前代表の泉山さんを中心に有志が集まり、EM活用技術で水質浄化ができることを知り、地域の環境浄化に貢献できることはないかと検討した結果、活動拠点近くのヘドロがたまり、特に夏場では悪臭が漂う汚れきった仙波河岸史跡公園の水の浄化活動を始めたものです。当初自治体に説明に訪問したところ、快諾は得られずその池に流れ込む用水路から始め、その年2ヶ月程でメンバー自体が信じられないほどの結果が得られました。翌年の環境フォーラムの自然環境部門で発表したところ、以前から湧水の探索や、川越市内の公園などで自然観察を行っていて、丁度仙波河岸史跡公園で池の水質測定も実施されていた自然観察部会の方々から「今後仙波史跡公園池の水質浄化はEMクリーンクラブにお任せする」と理解と協力が得られるようになり、自治体からも暗黙の了解が得られ、その年から継続しているものです。



浄化活動
 1回に投入するEM団子(発酵済)と米のとぎ汁EM発酵液及びEM活性液は写真の通りです。
 冬場を除き、基本的に毎月1回を原則に池の水量に合せて効果のあるよう続けています。4年前から湿地状態になっている隣りの比較的浅い池にも投入し今ではヘドロが減少、透明度も上がり水面は鏡面状態になって、植物や小魚も増え、野鳥たちの飛来が多く見られるようになっています。池は溢れた水が水門を通して市内の川へ流れ込んでいるので浄化した後もEMの増殖する貯水場の役割を果すロケーションにあるとして継続しています。 前期に記したとおり、今年で活動6年目になります。2008年度は以下の通り作業を行いました。

2008年度の活動表
EMダンゴづくり EM土ダンゴ投入
製作月日 参加人数 投入月日 個 数
3月15日 15人 3月22日 400個
4月12日 11人 4月19日 350個
5月17日 9人 5月24日 350個
6月 7日 9人 6月14日 410個
7月19日 10人 7月26日 510個
8月16日 11人 8月23日 420個
9月27日 10人 10月5日 360個
10月18日 8人 10月25日 350個
11月15日 12人 11月22日 470個
9ヶ月合計 95人 9ヶ月合計 3620個
 

水質浄化結果
 「自然環境部会」殿の水質調査資料を基に河岸跡池の水質データー推移をグラフで示します。グラフは測定開始時(浄化活動以前)の2004年7月と第1回目のEM投入後の2005年9月から2008年の同月データーをグラフ化しました。pHについて2004年では7.25が浄化後の2005年以降は6と安定しています。COD(mg/L)については浄化前の7が2005年の9月、測定値が1以下になったときもあり、2008年では2となっている。亜硝酸(mg/L)は2004年では0.15だったものが2008年では0.02以下となり、アンモニア(mg/L)については、0.35が、0.2と数値的に改善し安定している。活動当初約50cmあったヘドロも分解され、湧水も復活した相乗効果で底が見えるまでに透明度が上がり、ヘドロの臭気もなくなりました。また、3年前からカワセミの飛来も確認されるようになり、自然生態系も確実に改善されていると思わます。
    
  史跡公園河岸跡地池の水質の推移 アンモニア

  史跡公園河岸跡地池の水質の推移 亜硝酸塩




まとめ
 EMクリーンクラブの活動は今年で6年目を迎え、河岸跡池の水質質浄化について取り組みEM投入後、善玉菌群が増殖棲みついたことでヘドロの分解が急激に進み湧水の復活との相乗効果でデーター的にも自然生態系的にも極めてよい結果が得られるようになりました。関係者の方々のご理解やご協力があったればこそ善玉菌群が良い働きをしたものと皆様に感謝しています。そして、自然界に存在する善玉菌の働きによる環境浄化活動はあきらめずに継続することが良い結果を生むと認識を新たにしています。
 河岸跡池の実績を参考に活動を始められた他市のグループからも良い結果の報告を聞いて、環境浄化活動が一層拡大していることを喜んでいます。仙波河岸跡池で増殖した善玉菌群が川越市内を流れている新河岸川、荒川、そして東京湾へと川越から東京の河川、海水の浄化へと広まることの思いと夢を持ち続け、今後も多くの自然環境保全活動団体や近隣の方々と連携・和合して自然から学ぶ生き方を求めて「自然循環型地域社会づくり」に貢献できるよう活動を続けていきたいと考えています。