王子と愛しの姫。
たくさんのコメントといいねをありがとうございました!!
風月自身かなり楽しんで書いたあのお話は実は一話読み切りのつもりで書いたのですが、文字数制限にひっかかり、泣く泣く前後編にしたのに、後編も一話ではUP出来ない長さになってたようで、さらに二分割で、前中後編になってしまいました。
でもそうなって良かったかな?と今では思ってます。…というのも前編をアップしたあと、中編をもう一度しっかり練り直す時間が作れたからです。
そして中編をアップしたあとも後編をしっかり練り直すことが出来ました。
あのまま一話でアップしてたらあのお話は中途半端なお話になってたかもしれないので今回ばかりは文字数制限に感謝ですね。
それにしてもあの長さを一話分としてUPしようとしていた風月の無謀さ…(笑)
ちょうど、うまい具合に桃部分を限定にして前後編だけでも読めるようになったのでそれも良かった点かも…?
さて、その上で今回のこぼれ話はオマケ的なものなので、クオンキョではありません。
しかもこの話は、本編の後編部分が完成するより先に書き上げていました。
初めてエリカに焦点を当てた話を書いた気がするけど意外と面白かったです。
クオンもキョーコも出て来ないけど読んでやるかぁ~!って人は短いですが、どうぞお楽しみくださいませ。
それにしても今回のお話は珍しくオマケがぽんぽん浮かんでます。
タイトルにこぼれ話その①ってなってますからね。
何を隠そう今のところその③まで出来てます(笑)
短編なんじゃなかったの?!という感じですね(笑)
箸休め的な感じでお楽しみ頂けたら嬉しいです。
*****
こぼれ話その①☆エリカ姫と下僕達
エリカはクオン王子の部屋から足音荒く己の下僕達が待つ部屋に戻りました。
三人は慌てて駆け寄ります。
「エリカ様!」
「「「おかえりなさいませ。」」」
「さ、こちらへ!」
三人の色男にエスコートされて、エリカはフカフカの一人掛け用のソファに腰掛けます。
「今お茶をお入れ致します。」
一人がお茶を取りに行けば、一人がエリカの手を取り跪き視線を合わせ話し相手となります。
「クオン様は如何でしたか?」
「………とても素敵でしたわ。」
もう一人はエリカの肩が冷えないようにブランケットをかけました。
「…あなた達は、何をしてたの?」
「何を…とは?」
「あのメイドとよ!この部屋で何をしてたの?」
香り高い紅茶とクッキーがエリカの目の前のテーブルに運ばれます。
紅茶を口に運び、少しだけ心を落ち着けました。
「エリカ様から好きにしていいと言われていたので…」
「トランプを…」
「………は?」
「好きにと申されてもどう好きにすればいいかと私共も困ったもので…」
「薬で眠らせていた彼女が起きるのを待ってから…」
「エリカ様が戻られるまで返すわけには行かないことを説明して、待っている間に何がしたいのかお聞きしたのです。」
「そうしたらトランプと…」
「…………。」
エリカは無言でカチャリと紅茶をテーブルに戻しました。
そして一拍の間をおいて呆れたように息を吐くと、物凄い形相でジロリと三人を睨みつけました。
三人がその睨みを受けて驚きピョッと固まります。
「…あなた達、バカなの?」
おどろおどろしい雰囲気で言われ、三人はタジタジで涙目になってしまいました。
「ですが、エリカ様!」
「他国の娘を無断で辱めるなど…」
「我が国の名誉に傷が…」
「そんなのあの女の口を封じればいいじゃない!!」
癇癪を起こすエリカを宥めるため、三人はそれぞれの定位置に付きます。
赤いルビーのピアスをした男はエリカの手を取り、手の甲に優しく口付けを落とします。
「エリカ様…私共は…」
青いサファイアのピアスをした男はエリカの背後に周り、その髪を一房とり口付けます。
「貴女様の虜で下僕なのです。」
緑のエメラルドのピアスをした男はエリカの足の項に口付けました。
「他の女性などエリカ様の足元にも及びません。」
「……。ふん。まぁ…そうでしょうね。」
満更でもない様子でエリカの機嫌が少し回復しました。
「エリカ様のお美しさに比べたらあのような娘…子供も同然。」
「エリカ様以外、私共には眼中にないのでございます。いえ、私共だけではありません。世界中の男はエリカ様の美しさに釘付けでございます!」
「エリカ様が世界一でございます。」
「ふふ。そうよね!あんな小娘っ!!見てなさい!クオン様、あなたのハートもこの私が射止めて差し上げますわっ!」
「そのいきでございますエリカ様!」
「流石エリカ様!立ち直りが早い!」
「エリカ様ならクオン様もメロメロ間違いなしです!!」
「ヒントは得たわ!マジックだと消えてしまうから帰ったら早速足の付け根にハート型のタトゥーを入れましょう!」
「流石エリカ様頭がいい!!」
「エリカ様なら薔薇の花もお似合いです!!」
「エリカ様には蝶もお似合いです!!」
「エリカ様の美しさに相応しいゴージャスなタトゥーに致しましょう!!」
「デザインは是非私にお任せください。」
「では彫り師は私が手配致しましょう!」
「えぇ。あなた達に任せるわ。但し、ハートを入れることを忘れないでね。ちゃんと目印だとわかるようにはっきりと入れるのよ!」
「勿論!エリカ様に相応しい美しい煌めくハートのデザインを…」
「きっとクオン様もエリカ様の美しさに思わず足元に跪くでしょう!」
「当然よ!!さぁ、そうと決まったら一度帰るわよ!」
「「「はい!エリカ様っ!」」」
その後、エリカは国へ帰り美しいハートと蝶と薔薇のデザインがあしらわれたタトゥーを入れてもらいました。
多少痛くて恥ずかしい思いもしましたが、クオンを手に入れる為なら手段を選びません。エリカ姫は3度の飯より、美しい男が好きなのです。
少しやり過ぎかと思うタトゥーが入りましたが、これならクオンもハートに気付くはずだという三人の部下に持ち上げられ、意気揚々とヒズリ国へもう一度向かいます。
それと入れ違うかのようにクオン王子の使いがエリカ姫の王宮へたどり着き結婚式典の招待状が城に届けたのですが、無情にもエリカ姫がクオンの相手が決まったことを知ったのはその数日後、ヒズリ国に到着してからなのでした。
「なんであんなメイドなんかとっ!!」
キィーっと悔しがるエリカ姫を三人の下僕たちは手こずりながらも機嫌を回復させるため一生懸命宥めるのでした。
おしまい。
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*****
エリカ姫と下僕達でした~!!( *´艸`)
えへ。おバカなお話にお付き合いありがとうございます~!!
次回予告!!オマケその②は「厨房のドラ息子」です!
お楽しみに~♪
たくさんのコメントといいねをありがとうございました!!
風月自身かなり楽しんで書いたあのお話は実は一話読み切りのつもりで書いたのですが、文字数制限にひっかかり、泣く泣く前後編にしたのに、後編も一話ではUP出来ない長さになってたようで、さらに二分割で、前中後編になってしまいました。
でもそうなって良かったかな?と今では思ってます。…というのも前編をアップしたあと、中編をもう一度しっかり練り直す時間が作れたからです。
そして中編をアップしたあとも後編をしっかり練り直すことが出来ました。
あのまま一話でアップしてたらあのお話は中途半端なお話になってたかもしれないので今回ばかりは文字数制限に感謝ですね。
それにしてもあの長さを一話分としてUPしようとしていた風月の無謀さ…(笑)
ちょうど、うまい具合に桃部分を限定にして前後編だけでも読めるようになったのでそれも良かった点かも…?
さて、その上で今回のこぼれ話はオマケ的なものなので、クオンキョではありません。
しかもこの話は、本編の後編部分が完成するより先に書き上げていました。
初めてエリカに焦点を当てた話を書いた気がするけど意外と面白かったです。
クオンもキョーコも出て来ないけど読んでやるかぁ~!って人は短いですが、どうぞお楽しみくださいませ。
それにしても今回のお話は珍しくオマケがぽんぽん浮かんでます。
タイトルにこぼれ話その①ってなってますからね。
何を隠そう今のところその③まで出来てます(笑)
短編なんじゃなかったの?!という感じですね(笑)
箸休め的な感じでお楽しみ頂けたら嬉しいです。
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こぼれ話その①☆エリカ姫と下僕達
エリカはクオン王子の部屋から足音荒く己の下僕達が待つ部屋に戻りました。
三人は慌てて駆け寄ります。
「エリカ様!」
「「「おかえりなさいませ。」」」
「さ、こちらへ!」
三人の色男にエスコートされて、エリカはフカフカの一人掛け用のソファに腰掛けます。
「今お茶をお入れ致します。」
一人がお茶を取りに行けば、一人がエリカの手を取り跪き視線を合わせ話し相手となります。
「クオン様は如何でしたか?」
「………とても素敵でしたわ。」
もう一人はエリカの肩が冷えないようにブランケットをかけました。
「…あなた達は、何をしてたの?」
「何を…とは?」
「あのメイドとよ!この部屋で何をしてたの?」
香り高い紅茶とクッキーがエリカの目の前のテーブルに運ばれます。
紅茶を口に運び、少しだけ心を落ち着けました。
「エリカ様から好きにしていいと言われていたので…」
「トランプを…」
「………は?」
「好きにと申されてもどう好きにすればいいかと私共も困ったもので…」
「薬で眠らせていた彼女が起きるのを待ってから…」
「エリカ様が戻られるまで返すわけには行かないことを説明して、待っている間に何がしたいのかお聞きしたのです。」
「そうしたらトランプと…」
「…………。」
エリカは無言でカチャリと紅茶をテーブルに戻しました。
そして一拍の間をおいて呆れたように息を吐くと、物凄い形相でジロリと三人を睨みつけました。
三人がその睨みを受けて驚きピョッと固まります。
「…あなた達、バカなの?」
おどろおどろしい雰囲気で言われ、三人はタジタジで涙目になってしまいました。
「ですが、エリカ様!」
「他国の娘を無断で辱めるなど…」
「我が国の名誉に傷が…」
「そんなのあの女の口を封じればいいじゃない!!」
癇癪を起こすエリカを宥めるため、三人はそれぞれの定位置に付きます。
赤いルビーのピアスをした男はエリカの手を取り、手の甲に優しく口付けを落とします。
「エリカ様…私共は…」
青いサファイアのピアスをした男はエリカの背後に周り、その髪を一房とり口付けます。
「貴女様の虜で下僕なのです。」
緑のエメラルドのピアスをした男はエリカの足の項に口付けました。
「他の女性などエリカ様の足元にも及びません。」
「……。ふん。まぁ…そうでしょうね。」
満更でもない様子でエリカの機嫌が少し回復しました。
「エリカ様のお美しさに比べたらあのような娘…子供も同然。」
「エリカ様以外、私共には眼中にないのでございます。いえ、私共だけではありません。世界中の男はエリカ様の美しさに釘付けでございます!」
「エリカ様が世界一でございます。」
「ふふ。そうよね!あんな小娘っ!!見てなさい!クオン様、あなたのハートもこの私が射止めて差し上げますわっ!」
「そのいきでございますエリカ様!」
「流石エリカ様!立ち直りが早い!」
「エリカ様ならクオン様もメロメロ間違いなしです!!」
「ヒントは得たわ!マジックだと消えてしまうから帰ったら早速足の付け根にハート型のタトゥーを入れましょう!」
「流石エリカ様頭がいい!!」
「エリカ様なら薔薇の花もお似合いです!!」
「エリカ様には蝶もお似合いです!!」
「エリカ様の美しさに相応しいゴージャスなタトゥーに致しましょう!!」
「デザインは是非私にお任せください。」
「では彫り師は私が手配致しましょう!」
「えぇ。あなた達に任せるわ。但し、ハートを入れることを忘れないでね。ちゃんと目印だとわかるようにはっきりと入れるのよ!」
「勿論!エリカ様に相応しい美しい煌めくハートのデザインを…」
「きっとクオン様もエリカ様の美しさに思わず足元に跪くでしょう!」
「当然よ!!さぁ、そうと決まったら一度帰るわよ!」
「「「はい!エリカ様っ!」」」
その後、エリカは国へ帰り美しいハートと蝶と薔薇のデザインがあしらわれたタトゥーを入れてもらいました。
多少痛くて恥ずかしい思いもしましたが、クオンを手に入れる為なら手段を選びません。エリカ姫は3度の飯より、美しい男が好きなのです。
少しやり過ぎかと思うタトゥーが入りましたが、これならクオンもハートに気付くはずだという三人の部下に持ち上げられ、意気揚々とヒズリ国へもう一度向かいます。
それと入れ違うかのようにクオン王子の使いがエリカ姫の王宮へたどり着き結婚式典の招待状が城に届けたのですが、無情にもエリカ姫がクオンの相手が決まったことを知ったのはその数日後、ヒズリ国に到着してからなのでした。
「なんであんなメイドなんかとっ!!」
キィーっと悔しがるエリカ姫を三人の下僕たちは手こずりながらも機嫌を回復させるため一生懸命宥めるのでした。
おしまい。
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お楽しみに~♪