そんな訳で(どんな訳だよ)始まりました!
相変わらずの無謀企画!スタートです

お次は、翠蓮悠璃様と風月様勝手ながらお2人のリクは合体させちゃいましたw

翠蓮悠璃様からのリクエスト
カッコイイ蓮様が見たいです!!それでキョーコが自覚していって・・・WW
他には・・・キョーコが玉砕覚悟で告白してみる???キョーコって、行動派に見えるからww
散々、片思いした蓮様にご褒美としてチュー位はさせてもらえると、踊り狂いますわww
キョーコの告白・・・想いが溢れて、ぽろっと言っちゃう?でもいいです~。

風月様からのリクエスト
蓮の想いをひょんなことから知ってしまったキョーコ。
会わないように逃げるけど、本当は気になってしょうがない。
そんな時にショーが現れて言い寄られるが、そこに蓮が救出に来る。
ショーと会ったことで、ショーへの想いは蓮への想いとは全く別物だったと気付いたキョーコは、ショーの前で蓮に告白する



さぁこの素敵リクを無事ワタクシ消化できたのでしょうかっ!?
それではどうぞーw





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『敦賀さん、社さん・・・●月●日●時頃、事務所の自動販売機前でキョーコについて話しませんでしたか?』

『敦賀さん、社さん、キョーコがようやく敦賀さんの気持ちに気付いたみたいですよ』

 そんな連絡を、キョーコの親友2人に貰ってから・・・蓮の機嫌は凄まじく上昇傾向だった




 突然楽屋にやってきた雨宮さんと、社さんの携帯に電話をしてきた琴南さんの話から、キョーコへの想いをつらつら語ったあの内容をキョーコが聞いたと言う事だけは判った
 2人から聞く様子では、キョーコはそれに対して嫌悪や侮蔑などは一切なく、寧ろ照れてパニックを起こしていると言う事で
 何故キョーコがそんな事になっているのかは、キョーコの過去を知っている自分には直ぐに理解出来た



 キョーコは愛した人に愛された記憶や経験が乏しい




 だから、自分がどんな形であれ慕った人間に同じもしくはそれ以上の好意を寄せられていたと言う事実に困惑し混乱しているのだろう
 あの日から、キョーコと偶然もしくは計画して遭遇した時は必ず、ボンっ!!と言う人外的な音と共に真っ赤になったキョーコが叫んで逃げる
 と言う珍光景が広がるようになったのだが、好きな子に叫ばれ逃げられた当の本人は蕩けんばかりの笑顔だ
 その理由を尋ねた所

「だって・・・真っ赤になる寸前や叫ぶ前の顔見ましたか?あの時の雑誌と同じ顔なんですよ」

 それって、俺の事を異性として意識してくれているって事で間違いないですよね
 愛を取り戻しつつある天然純情乙女の奇怪な行動は、超恋愛音痴に自信を付けさせていたらしい

「まぁけど流石にここまでずっと叫ばれて逃げられるのも何ですし・・・」

 そろそろちゃんと彼女を捕まえてじっくり話をしようと思うんです
 獲物の確実な捕獲を確信している猛獣のその言葉に、社は『追い詰めるだけはするなよ?』と忠告したとか






 その日から、蓮のキョーコに対する猛烈なアプローチが幕を開けた

 キョーコの背後からそっと近付き、耳元で囁くように挨拶をしたかと思えばキョーコの荷物をいつの間にか握って開いた手でキョーコの腰に手を添えてエスコートする

 撮影などで使われた花を常に1輪だけ譲り受け、それをキョーコに満面の笑顔と共にそっと差し出す

 傘を差そうとするキョーコをそっと引き寄せて、自分のジャケットの内側に包み込む

 何かとキョーコの手から食べ物を食べ、反対に自分が食べている物をそっとキョーコの口へと押し込む

 そこら辺の勘違い人間がすれば、痛い事極まりない行動の数々だが
 幸か不幸か蓮は芸能界No1を欲しいがままに君臨する美青年



 何をやっても絵になる



 そして、誰もがその行動行為にキョーコを羨むどころか自分を重ねてウットリする
 その度にキョーコの心臓は壊れそうなほど早鐘を打つわ、顔中に熱が集まったのではなかろうかと言うほど熱くなるわと大変だった

「最上さん・・・本当可愛いよ、それに嬉しい」

 俺の行動言動全てにこんなに反応してくれるんだ
 妖艶かつ無邪気にそう微笑まれ、キョーコはいよいよどうしていいのか判らず半泣きで

「あぁ・・・泣かないで?泣いている最上さんも可愛いけど、俺は笑ってる顔の方が好きだよ?」

 けどどんな顔でも最上さんは全部可愛いけどね
 そこまで言って、蓮が更に顔を近付けてそっと囁く

「俺の気持ちは気付いてくれたんだろう・・・?だから、今度は君が俺を意識して?俺を見て俺の行動言動にドキドキして?そして・・・最後に俺を選んでくれたら嬉しいよ」

 君が気付いてくれたなら、俺はもう遠慮も何もしないからね?
 そう言って笑みを深くする蓮に・・・キョーコの何かが弾け飛んだ

「ふ・・・・・・」

「ふ?」

「ふえっぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっっっ!!!!!!!」

 真っ赤な顔で半泣きで不思議な悲鳴を上げて走って行くキョーコを見て、蓮がコレでもかと言うほど笑う
 そんな『好きな子ほど虐めたい』をそのまま実行している蓮を呆れたように見ていた社達がキョーコの去った方を指差して言い放つ

「ったく・・・どれだけ虐めてるんだよお前は・・・」

「笑うのもいい加減にしてさっさと迎えに行ってくださいっ!!!」

「本当・・・可愛すぎて堪らないね・・・じゃぁちょっとお姫様を迎えに行ってきます」

 そう言って完璧なウォーキングで立ち去る蓮を見て、社達が呆れたようにお互いを見るのだった










 蓮の魔の手?から逃れたキョーコは、闇雲に走っていた
 


 心臓持たない壊れちゃう破裂しちゃう!!!!!



 蓮の気持ちを知って以降、前より更に育った想いにキョーコは翻弄されまくった
 その上乗せとばかりに更に蓮まで好意行動をあからさまにエスカレートしてきたものだからキョーコはどうしていいのかまるで分らない
 ただ一つ判るのは・・・

 傍に居るとドキドキして心臓壊れそうで落ち着かないのに、離れたり遠くで別の女性と話しているのを見ているとモヤモヤする

「っ!!何なのよっ!この変な感情はっ!!!」

 何でこんなにドロドロしてるのよ!?
 人を愛すると言う事を本質で理解していないキョーコは、自分の中に起きた醜い感情に困惑していた
 母親に・・松太郎に・・と似た想いなのに、全く違う感覚にキョーコは自分が酷く戸惑った

「何?何なの?コレは何・・・?」

「キョーコっ!?」

 困惑しながらその真を掴もうとしたキョーコに、聞きなれた尊大な声が聞こえてきた
 思わず顔を上げれば、そこには自分がかつて愛したはずの松太郎で
 憎くて憎くて仕方の無い松太郎に遭遇したにもかかわらず、キョーコは怨キョが出る事もなく困惑したまま松太郎を凝視していた
 松太郎もまた、何時もの様な尊大不遜な態度でなく何故か驚愕の顔で自分を見ていた
 

 ・・・何か変なのかしら・・・?

 
 松太郎の余りの顔に、キョーコがふと我に返って思わず身だしなみを確認する
 と、その行動にようやく我に返った松太郎がキョーコに怒鳴りながら近づいた

「オイっ!キョーコてめぇ・・・俺に復讐するんじゃなかったのかよ!?何そんな腑抜けた顔してんだよ!?」

 お前は俺だけを見て、俺だけを追いかけてくればいいんだよ!!
 何時も通りのその言葉に、常ならば怨キョが大フィーバーするはずなのだが・・・何故だかそれは子供がお気に入りの玩具を手放したくないとダダを捏ねているようで
 キョーコはふと、自分の中にある感情に気付いた



 あれ?私・・・松太郎見ても、何も感じないわ・・・



 自分を盛大に罵倒する松太郎を見ながら、キョーコはふと思う
 私松太郎が誰と何をしていようが・・・何を言われようが・・・そう言えば全然嫌な気持ちにならなかった
 好きではあった・・・だが、何かが違う
 以前より格段に男前になった、幼馴染を凝視してキョーコはそのまま考え込む


 そう・・・松太郎が好きだった、自分の世界の全てだった

 松太郎が声を掛けてくれて・・・自分を必要としているのが嬉しかった

「あれ・・・・・?」

「オイ!?聞いてんのかよっ!?って・・・何だよ?」

「私・・・・好きだったんじゃなくて・・・・・・・・・依存だった?」

「は?」

 キョーコのその言葉に、松太郎が頭に盛大な疑問符を浮かべて訝しげにキョーコを見る
 そんな松太郎をしみじみ見ながらキョーコが口を開いた

「私・・・アンタを好きなんじゃなくて、アンタと言う存在に依存してたんだわ・・・・」

「は?何を突然訳の分からねぇ事を・・・」

 そんな松太郎の言葉を丸無視して、キョーコが更に続ける

「お母さんに捨てられて・・・身近で心を許せる、違うわね依存出来る相手はアンタしか居なかった・・・アンタの役に立つことで居場所を手に入れようとしていた」

「・・・・・・だから何の話をっ!!」

「だって違うんだもの」

「何がだよ!?」

「アンタを好きだと思っていたこの気持ちと・・・敦賀さんを好きだと思うこの気持ちは・・・全然違うわ」

「っ!!って何でよりによって敦賀の野郎なんだよ!?お前みたいな地味で色気の皆無の女に・・・あんなゴージャスターが構う訳ねぇだろうがっ!!!」

 お前を知って認めてやってるのは俺だけ何だよ!何より道してやがるっ!!
 ギャーギャー怒る松太郎の言葉も耳に入らず、キョーコはただ松太郎を見て続けた

「人の気持ちなんて判らない・・・私はアンタに依存してた、それを好きなのだと勘違いしてた。。。。けどそれは違ったわ、敦賀さんを好きって気持ちと全然違うんだもの」

「・・・具体的にどんなところが?」

「アンタには・・・嫉妬とか怒りとか無かったもの、寂しいとかはあったけど・・・・けど敦賀さんには・・・近くに居るとドキドキして落ち着かないけど、些細な事で心がドロドロになるもの」

「へぇ・・・嫉妬してたんだ・・・」

「そう・・・私、敦賀さんの周りに居た人に嫉妬したんだわ・・・私も好きなのに・・・私の好きな人に近付けてて羨ましい・・・って」

「そう・・・なら君の気持ちは?」

「私は・・・敦賀さんが好きなの、アンタにあって確信出来たわ。私はアンタを自分の依存対象として縋ったけど・・・敦賀さんは純粋に一人の男性として好きだわ」

 気付かせてくれてありがとう
 そう言ってフワリと松太郎に微笑みかければ、松太郎は目を見開いて唖然としていて・・・

「松太郎・・・?ショー・・ちゃん?どうしたの・・・?」

「たぶん君にフラれてショックを受けているんだよ?それより・・・ようやく君の気持ちを聞くことが出来た」

 嬉しいよ、俺達両想いだったんだね?
 背後からフワリと抱き締められ、耳元でそう囁かれたキョーコはその相手が誰かと言う事に気付いて一気に真っ赤になった

「え?つ・・・敦賀さんっ!?え?えええええ//////い、一体・・・何時からっ!?」

「途中で質問してたの俺だって気付いてなかった?悪いと思ったけど、君も俺の気持ちを立ち聞きで知ったしこれで御相子だね」

 悪戯っぽく微笑んで、蓮がキョーコを自分の方へ向けて抱き締めなおす
 そして少しだけ隙間を作り・・・そっとキョーコの頬を両手で挟むと、目の位置を合せて口を開いた

「最上キョーコさん・・・俺の世界でたった一人の大切な女(ひと)どうか、俺と付き合ってくれませんか?・・・君が好きだよ」

「//////わ・・・私も・・・好き・・・です//////よ、喜んで・・・」

 顔を背けられない為に、一生懸命伏目がちになりながら真っ赤な顔でキョーコが告げる

「ありがとう・・・もう離さないよ?一生・・・君が嫌だと言っても逃がさないから・・・覚悟してね?」

 それと同時に、そっと唇に柔らかな何かが触れた
 吃驚して目を開けば至近距離に蓮の顔があって・・・

「ようやく俺を見てくれた、一度目は役者の法則・・・二度目は・・・・リセット出来ない本物のキス」

 その言葉と共に、先程より強めに唇を押し当てられた
 いつの間にか頬に添えられていた手はキョーコの後頭部と腰へ移動し、キョーコの手もまた蓮の胸元を強く握りしめていた
 唇を触れ合わすだけのキスを優しく何度も繰り返す

「んっ・・・ふぅ・・・・」

「可愛い・・・キョーコ」

 上手く呼吸が出来ないキョーコの息が上がったのを見て、蓮が最後にチュと唇に軽く触れ・・・そしてキョーコをそっと抱き上げてから、固まったまま自分達を凝視する松太郎に微笑みかける

「ありがとう不破君、君のお蔭でキョーコを手に入れる事が出来たよ」

 君は俺達のキューピッドだね

「これからは、キョーコの幼馴染としてよろしくね?松太郎君」

 それじゃ失礼するよ
 ニッコリ微笑んで、松太郎の復活を待たずにそのままキョーコを抱き上げたままその場を後にした






「ショーちゃんに見られちゃいました・・・・」

「うん、これで彼も証人になってくれた事だし・・・君も幼馴染が証人なら現実だって判るだろう?」

 夢だと思ってても、キスで目覚めさせるけどね?
 そう言ってまた優しくキョーコにキスを落とす

「今はまだコレで我慢するけど・・・早くもっともっと俺を好きになってね?もっともっと貪欲に俺を欲して?」

 俺が君に貪欲なようにね
 そう言って蓮が艶やかに微笑んだ
 それと同時に、キョーコの唇を舌で舐め上げる

「ふわぁんっ!?//////」

「コレは予約・・・」

 君が俺と同じくらい俺を貪欲に求めてくれたら・・・俺が君を食べ尽くしてあげるからね




 自覚した想いの果ては・・・・とんでもない幸せと、とんでもない体験が待ち構えているようです





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朱烙様ありがとうございましたー♪

そしてなんと、尚編もあります!!
お楽しみにー♪