朱烙様から頂きましたー!!

もう最高です!!

皆様もどうぞお楽しみ下さいませ♪

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そんな訳で(どんな訳だよ)始まりました!
相変わらずの無謀企画!スタートです

お次は、翠蓮悠璃様と風月様勝手ながらお2人のリクは合体させちゃいましたw

翠蓮悠璃様からのリクエスト
カッコイイ蓮様が見たいです!!それでキョーコが自覚していって・・・WW
他には・・・キョーコが玉砕覚悟で告白してみる???キョーコって、行動派に見えるからww
散々、片思いした蓮様にご褒美としてチュー位はさせてもらえると、踊り狂いますわww
キョーコの告白・・・想いが溢れて、ぽろっと言っちゃう?でもいいです~。

風月様からのリクエスト
蓮の想いをひょんなことから知ってしまったキョーコ。
会わないように逃げるけど、本当は気になってしょうがない。
そんな時にショーが現れて言い寄られるが、そこに蓮が救出に来る。
ショーと会ったことで、ショーへの想いは蓮への想いとは全く別物だったと気付いたキョーコは、ショーの前で蓮に告白する



さぁこの素敵リクを無事ワタクシ消化できたのでしょうかっ!?
それではどうぞーw





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 最近のキョーコは、蓮を『1人の男性』として惹かれたと自覚してからやたら蓮の行動言動が気になる様になった
 以前からそんな予感はあったのだ、それを必死に蓋を締めて鍵を掛け直して・・・それは自分に出来る唯一の自分を護るための防衛本能からくる行動だったのだが
 厄介極まりない事に『恋心』とは火事場の馬鹿力宜しく、とんだ怪力を発揮して見事に封印する全ての鍵を完全粉砕してくれた
 それからはもう大変だった
 自分の感情に疲労困憊して周囲から心配されるなんて珍妙な経験をしたのは生まれて初めてかもしれない
 その心配してくれる人の中に、当然の如く蓮も居た


 そっと自分を覗き込む心配そうな顔も


 上手く体が動かない自分を、大切な壊れ物を扱うように優しく抱き上げ颯爽と歩く姿も


 労わる様にそっと自分の頭を撫でる大きくて綺麗なその手も


 自分の体調を慮って、囁くように掛けてくれるその声も


 どれもこれもが恰好良すぎて、素敵すぎて、キョーコの心臓はその度に壊れそうに早鐘を打った


「ありがとうございます。もう大丈夫ですよ」

 ニッコリ笑って告げれば、ホッとしたように破顔するその笑顔がキョーコの心をかき乱す




 お願いです。貴方にとって迷惑にしかならないこんな愚かな気持ちは絶対伝えませんから、だからまだ手のかかる妹分後輩で居させてください




 自分が傍に居ればその内苦しくなって逃げたくなるのは判ってるけど、まだその時がくるギリギリまでは傍に居たくて
 キョーコはそっと胸の痛みに耐えながら今日も無邪気な笑顔で蓮の隣に立つのだった









「最近キョーコちゃん本っっ当綺麗になったよなぁ・・・・」

 今月もこの雑誌の人気投票上位に入ってるぞ
 感心したような嬉しい様な、そんな気配を隠すこともせず社がホクホクと1冊の雑誌を手に蓮の元へとやってきた

「ほ~ら、蓮くぅ~~~ん」

「・・・・な、何ですか・・・・」

「またまた恍けちゃって~~~ほら、お前が聞いた時からモノ欲しそうにしていたキョーコちゃん特集袋とじ付き雑誌だ!!」

 ちゃんと手に入れてやってるからな、ありがたく思え!
 そう言って社が蓮の前にキョーコの見開き画像があるページを見せる
 そこには最近目を見張る程綺麗になったキョーコがハニカミながら微笑んでいる写真で、蓮はその顔に見惚れたもののインタビュー雑誌のTOP項目を見て思わず目を見開いた
 すかさず社がそれに気づく

「気付いたか?社長もこれを見て狂喜乱舞してたみたいだぞ。キョーコちゃんもいよいよラブミー部卒業だな!って」

 この写真、記者が『目の前に好きな人が居てその人に嬉しい言葉を言われた時を思い浮かべて下さい』って言われて出た顔らしいぞ
 社のその言葉に、蓮が『え?』と驚きに目を見開いた
 そんな蓮を見て、社が深々と溜息を付く

「蓮・・・俺言ったよな?女の子の成長は早いって・・・お前がウカウカしている間に、キョーコちゃんはちゃんと愛を取り戻したみたいだぞ?」

 まぁ今の時点で琴南さんにも好きな人が誰かなんて言っても無いらしいから、昔のお前と一緒で無自覚なんだろうけど
 そこまで言って社が蓮を見た

「お前もそろそろ本腰入れないと、告白すら出来ないままフラれるぞ?」

 社のその言葉に、蓮が思わず息を飲む

「けど・・・最上さんは・・・彼女は俺の事をただの先輩としか思ってないでしょう?」

「俺がキョーコちゃんの気持ちまで判る訳ないだろう?けど、だからって尻込みしている間に横から誰かに掻っ攫って行くんだって」

 それともお前のキョーコちゃんに対する想いなんてその程度だったのか?
 社のその言葉に、蓮がややムキになって反論する

「その程度?俺が一体どれだけの期間片想いしてるか社さんは十分判ってるじゃないですか!!最上さんが俺と居る時に一体何度理性がブッチギレそうになった事か・・・その度に彼女を傷付けたくなくて必死で先輩の仮面を張り付けてたのに・・・」

 理性とか全部かなぐり捨てて良いなら、今すぐ最上さんを俺のマンションに連れて行って心行くまで彼女を堪能してますよ!!

「最上さん・・・彼女だけが俺の中で大切な人なのに、彼女は未だにそんな事気付いてさえくれないんですよ!?どんなにアプローチしても空振りされて・・・俺に後暴走意外に何が残されてるんですか?」

 その上、今更別の人を好きになったからって笑顔で諦められる?冗談じゃ無い!
 そんな事になるもんなら、間違いなく俺は今度こそ完全に理性なんてかなぐり捨てますよ?
 とんでもないキラキラした笑顔とは真逆の些か所じゃ無くかなり問題のある発言に、社が大量に冷や汗をかきながら蓮を宥める

「判ったっ!!判ったからっ!落ち着け蓮っ!!お前がキョーコちゃん一筋でベタ惚れなのはよーく判ったっ!!」

 何が何でも2人きりになるチャンスを作ってやるから、犯罪だけは止めてくれ
 半泣きの社に宥められ?何とか落ち着きを取り戻した蓮が、はぁ・・・と深い溜息を付いて社に問いかける

「はぁ・・・本当にもう・・・どうしたら、最上さんに俺の気持ちを理解してもらえるんでしょうかね・・・・?」

「押してダメなら引いてみろとはよく言うが・・・お前とキョーコちゃんの場合、引いたらそれっきりになりかねないもんな・・・」

 琴南さんや雨宮さんにも相談して、何とか対策練るか
 社のその言葉に蓮が『そうですね』と頷き、そして2人はその場から立ち去って行ったのだった・・・








 2人が話をしていた角の自動販売機の陰で、キョーコが真っ赤な顔で口を押えて愕然としていた



 偶然通りかかった時に聞いてしまった蓮と社の会話



 その内容にキョーコは完全飽和状態になったのだ




 敦賀さんが・・・敦賀さんの好きな人は・・・私?



「嘘・・・信じられない・・・・・そんな・・・・・/////////」

 真っ赤な顔で半泣きの困り切ったキョーコの顔は、もし見る人が居たら思わず赤面して庇護したくなるようなそんな顔で
 だが、キョーコはそんな事にすら気付かずただただ真っ赤な顔のままグルグルと今まで聞こえてきた2人の会話を反芻していたのだった

「だって、敦賀さんの好きな人は『きょうこちゃん』で・・・あの時16歳で・・・・」

 坊の時に聞いた会話を思い出す『4歳年下』『高校生』
 そして看病の時に偶然聞いた『ありがとう・・・キョーコちゃん・・・』
 それはもしかして自分の事だったのだろうか?
 よく考えてみれば全ての条件にキョーコ自身も当てはまる

「え?え?えええええええ?え・・・・・・・・・・・・・・//////」

 敦賀さんが好きで大切で理性さえ切りたい程想っているのが・・・私?
 確実にありえないと思い込んでいた事実を突きつけられ、キョーコは完全に混乱していた
 今現在のキョーコは未だ無自覚だから気付かないのだが、キョーコは自分の意識下において自分が愛する人に愛された事がない


 母親しかり、松太郎しかり、クラスメイトしかり


 自分が好きで好きで堪らない相手が、ちゃんと自分を見てそして同じように好きでいてくれる
 

 そんな当たり前の経験を知らないキョーコは、突き付けられた現実を理解するよりも先に混乱してしまった
 自分の完全な片想いだと思い込んでいたら・・・実は両想いでした

「っ!!!!!?/////////」

 ボンっ!!と爆発音が響いたかのような音を立てて、キョーコが完全にショートした
 そして約束の時間になっても戻ってこないキョーコを心配した奏江と千織が、真っ赤顔でショートしたキョーコを見つけて慌てて声を掛け・・・
 ようやく我に返ったキョーコが、2人を見てお礼も謝罪も言わずに

「に・・・・・・・・」

「「 に? 」」

「逃げなきゃ・・・」

「「 は? 」」

「どうしよう初めて敦賀さん顔嫌ぁぁぁぁぁぁ」

 どうしよう?こんな事初めてで!でもとてもじゃないけど敦賀さんと恥かしすぎて顔なんて合わせられないのっ嫌ぁぁぁぁ!!助けてぇぇぇぇ!!!

 そう叫ぼうとしたキョーコは混乱の余り、かなりの内容を割愛しまくって絶叫だ

「ちょ・・・何言ってんの?アンタ!?少し落ち着きなさいっ!!!」

「あの人に相当失礼な事言われたのっ!?京子さんっ!?」

「ふ・・・・・・」

「「 ・・・ふ? 」」

「ふえぇぇぇぇぇぇぇんっ!!!!!」

「「 ちょっ!?Σ(゜Д゜ )キョーコっ!?(京子さんっ!?) 」」

 結局何一つ明確な答えを聞けないまま、キョーコが真っ赤な顔で逃走したため、奏江と千織は茫然とその場に立ち尽くすしか出来なかった

「な・・・何なのよ・・・アレ・・・」

「さ、さぁ・・・相当混乱・・・してたわよね・・・?」

 誰がどう見ても恋する乙女の顔全開で、真っ赤になって走り去るキョーコに2人は唖然としてその原因であろう俳優を思い浮かべて力一杯溜息を付く

「ったく・・・いい加減に本腰入れて動けってのよ・・・あの顔だけヘタレ男!」

「けど京子さんへの想いを周囲に開き直ってからは、随分とアプローチしてなかった?」

 気付いてないのは京子さんだけだったみたいだもの
 千織のその言葉に奏江は頷き・・・そして、先程俳優部門で見かけたマネージャーを思い出す

「ははぁ・・・・アレは聞いたわね」

「何を?」

「あの子多分、この辺であのヘタレとマネージャーの会話聞いたのよきっと、それで混乱してるんだわ」

 完全な片想いだと思い込んでいた相手が実は自分にベタ惚れでしたなんて事実知ればそりゃぁあれだけパニックも起こすと思わない?
 奏江のその言葉に、千織も納得して頷く

「それなら京子さんのあの態度も納得できるわ・・・で、どうするの?」

「何をよ」

「何って・・・決まってるじゃない、協力してあげる?それとも妨害しちゃう?」

 千織の言わんとするところを正確に捉えて、奏江が肩を竦める

「先に動くわよ、出ないとまたいつの間にかトンデモナイ形で巻き込まれるんだもの、こうなったら全面的に協力して被害を最小限度に抑えましょう」

「そうね、それが一番良いかもね。じゃぁ私後で敦賀さんと同じ番組に出るから直接エール送っておくわ」

「その連絡も兼ねて、今から社さんに連絡するわ・・・ついでにあの子も捕獲してくるわ」




 この事実を知ったら・・・キョーコとあの俳優は一体どんな行動に出るのか




 その時は誰も知らなかった





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後編に続きます!!

素敵過ぎて嬉しいです~♪

後編もお楽しみに♪ラブラブ