昨日行われた秋田県知事選挙で、秋田藩主の末裔で前秋田市長の佐竹敬久氏が初当選しました。

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ちなみに私は対立候補の事務所に詰めていました。上の写真は仙台から応援出張してくれた記者の力作です。頭を下げているのが奥様で、「殿」は喜色満面ですね。
実はこのバンザイは2度目だったそうです。1度目は壇上に人もまばらな時に、後援会が感極まって思わずバンザイを叫んでしまって、予定していた時間より早く行われたため、他社のカメラマンから「絵にならない」と注文がつき、異例の2度目バンザイになったそうです。


一方の対立候補事務所。選挙前から不利と言われていましたが、なんと某国営放送が「天地人」が始まって、まだ景虎が自害のそぶりも見せていない8時15分に相手候補の当確テロップを流しました。その瞬間、事務所には悲鳴のような声が響きました。まだ一部の開票作業が始まったばかりの時間帯での当確速報。待機するマスコミ各社も一瞬「???」といった雰囲気でしたが、開票が始まったのがこの候補の地盤の県北地区だったことから、ここでの得票が伸びていないことや、出口調査での結果などから判断したのだろうと話していました。
その15分後、支持者の一人が「おい、NHKが誤報を出したらしいぞ」と言いながら事務所に入ってきました。得意そうに、誤報の理由として「テロップが1度しか流れていない」「まだ開票作業が始まっていないはず」「NHKに確認をとったが、まともな理由を言わなかった」と解説。NHK自身が誤報を認めていないことから、マスコミ各社は「誤報」そのものを認めませんでしたが、お通夜のようだった事務所内は再び活気が満ちてきました。

しかしながら「天地人」が終わった直後の全国ニュースでは、無情にも相手候補の当選確実をトップで報じました。これに呼応するように民放各社も当確のテロップを流し、ここ10年間なかった全県規模の選挙での民主系候補の敗北が決まったのでした。

20日から新知事による新しい秋田県が始まります。どんな変化が現れるのか、楽しみです。