曇り空からポツポツ雨が降るあいにくの空模様の仙台・ユアテックスタジアムで、第23回パインボウルが開催されました。
リーグ初戦で岩手大と引き分け、最終戦まで優勝が決まらなかった東北大学ホーネッツ。同じくリーグ初戦で札幌大に負け、プレイオフで小樽商大を破って優勝を果たした北海道大学ビッググリーン。リーグ戦で苦戦した両チームの対戦しました。

先制したのは北大でした。前半のレシーブをチョイスした北大がショットガン体型からダウンを次々に更新、東北大のディフェンスがアジャストしきれないうちにRBがエンドゾーンに飛び込みました(TFPキック失敗、0-6)。返しのシリーズで東北大も敵陣に攻め込みます。しかしタッチダウンには至らずFGで3点をあげるにとどまりました。

ここから東北大のディフェンスが踏ん張り、北大の攻撃を抑えると、ワンセットバックに入ったキャプテン#16が北大のタックルを次々にかわしてそのままタッチダウンをあげました(TFP#21キック成功、10-6)。第1Qはここで終了となりました。

第2Qに入ると北大のスペシャルチームがビッグプレイを見せます。東北大のキックオフを北大#5がブロックをうまく利用して東北大ゴール前8ydまでリターンします。再逆転か、と思われたのですが、北大QB#1のパスを東北大DBがエンドゾーンでインターセプトしました。この東北大の攻撃もQB#7からWR#80へのパスとRACで敵陣に攻め込むと、再びRB#16がドローからタックルをかわしてタッチダウン(TFPキック成功、17-6)。この後両チーム一つずつTDを追加して24-14(北大はTFP2ポイント成功)で前半が終了しました。

20分間のハーフタイムを終え、後半レシーブの東北大がスペシャルプレイで得点をあげました。ワンセットバックにエースRBの#16をつけ、これにハンドオフ、ダイブすると見せた#16はスクリメージ手前で180度ターンして後ろに控えていたQB#18にボールをトス、一人ダウンフィールドに走っていたWR#80は完全にフリーになっていました。もちろんパスはどんぴしゃりで#80の胸元へ。TFPキックはバーに当たって失敗しましたが、30-14と2TD以上の差をつけることに成功しました。ここで北大スペシャルチームがまたもやキックオフリターンを東北大陣10yd付近まで進めました。これはTDとはならなかったものの30-17と2TD、2TFPキックで逆転できる点差としました。

1Q15分のゲームでしたが、そんな時間を感じさせない展開で第4Qに入りました。

今日は東北大のディフェンスが活躍し、それが試合を決めたとも言えるでしょう。第3Qまでに2インターセプト、2ファンブルリカバーで北大のチャンスの芽を摘んでいました。最終Qに1TDを追加した東北大に対し、北大も意地のTDを返して36-24とします。直後のショートキックは東北大がうまく押さえましたが、北大ディフェンスの前にダウン更新ができず、しかし、北大は時間を止めるために後半3回目のタイムアウトを取り、タイムアウトを使い果たしてしまいました。攻撃権を得た北大は時間がかかるオープンプレイでRBがサイドラインを割るという時間節約戦術を取ります。しかし、残り時間は2分少々。2TDが欲しい北大はロングパスを投じますが、このパスを東北大DB#21がこの日2回目のインターセプト。eat the ballで時間を消費した東北大が3年ぶりにシトロンボウル出場を決めました。

TEAM
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
東北大学
10
14
6
6
36
北海道大学
6
8
3
7
24

スタンドで観戦されていた東北学院大学KAYAKSの監督さんのブログでより詳しい試合経過がご覧になれます。



東北学院大KAYAKS監督さんの観戦記