【ケース1】
スロットバックの位置からパスコースに出たA80はサイドライン付近で飛んできた高めのボールをジャンプしてキャッチした。しかし、着地する前に守備側のDBのB22にアウトオブバウンズに押し出され、フィールドの外側に着地した。



パス不成功


パスの成功はボールをキャッチしただけでは成立しません。キャッチしたレシーバーの少なくとも片足がインバウンズに着地して初めてパス成功となります。上記の場合のように、空中でキャッチ→着地前にDBが接触→アウトオブバウンズに押し出されて着地・・・というケースはパス不成功になるわけです。

アメフトのフィールドに引かれているラインは、その内側までがインバウンズです。パスキャッチ後の着地がラインにかかっていればフィールドの外側でのキャッチとなります。ただし、もう片方の足が完全にラインの内側に着地していればパス成功になります。(NFLの場合は両足ともインバウンズに着地しなければなりません)


【ケース2】
エンドゾーン内で攻撃側のA18と守備側のB24は飛んで来たパスを同時にキャッチした。



パス成功でタッチダウン


パスの同時キャッチはオフェンスボールというルールがあります。ジャンピングキャッチの場合には先に書いたように着地して初めてパス成功が成立しますが、今回のように通常のキャッチであれば、エンドゾーン内でキャッチが成立した瞬間にタッチダウンとなりますから、同時キャッチの後で守備側がボールを奪い取ってもその前にタッチダウンは成立していることになります。
空中での同時キャッチなら、着地前に守備側がボールを奪えばインターセプト、タッチバックとなります。