Aチームの第3ダウン、自陣35ydから残り20yds。SEのポジションのA80がセンターの腰より後ろの位置にいたままスナップが行われた(イリーガルフォーメーション)。プレイは10yd進んでボールキャリアがアウトオブバウンズに出たところでB58がレイトヒットの反則を犯した。



Bチームがイリーガルフォーメーションの反則を受諾した場合は、プレビアススポットから5yds罰退した後、Aチームがレイトヒット(デッドボールファウル)の反則を受諾することで自陣45yd地点で第1ダウンを得る。

ライブボールファウルとデッドボールファウルが同じダウン中に攻守それぞれのチームで発生した場合は、発生した順に処理を行います。 パーソナルファウルなど、守備側のメジャーペナルティーは、たとえその罰則を施行して攻撃側が第1ダウンを獲得できない状況であっても、攻撃側に第1ダウンが与えられますので、今回の場合も20+5-15=10で第1ダウン獲得まで10yds残りますが、攻撃側がダウンを更新することになるわけです。


ライブボールファウルが双方にあった場合には、罰退距離に関係なくその反則は相殺され、ダウンをやり直すことになります。また、デッドボールファウルが双方にあった場合には発生順に施行することになりますが、発生順が特定できない(ボールデッドの後に殴り合いをしていたような)場合には、相殺されます。ただし、殴り合いのようなケースで対象者が退場になったようなケースでは退場だけは実施されることになります。