先にご紹介したクリッピングは相手の背後の腰から下へブロックするという危険なものでしたが、背後から腰から上へのブロックをした場合に適用されるのが「背後からの不正なブロック」です。



非常にわかりやすいネーミングで英語でも「イリーガル・ブロック・イン・ザ・バック」です。通常のスクリメージプレイ以外にもキックオフ、パント、インターセプト、ファンブルリターンの時にも発生しやすい反則です。
クリッピングに比べて怪我になる可能性は低いものの、守備側プレイヤーの注意がいかない部分への接触ですから、10ydsの罰退となり、ダウンを繰り返します。

これらの背後へのブロックに関する反則で判断基準となるのは、最初の接触が相手の背後であったかという点です。連続した接触を正当に続けていて、相手の背後に回ってしまった場合には反則にはなりません。また、相手がブロックする寸前に後ろを向いてしまった場合も反則にはなりません。どんな場合もですが、審判はそれぞれの事象の最初から確認していないと確実な判断をしてはいけないのです。