攻撃側のプレイヤーは、ボールを持ったランナーを少しでも前進させる為に、守備側のプレイヤーをブロックします。ランニングプレイの場合には、ラインメンが密集しているところを敢えて突っ込ませるプレイもあります。
守備側は次のプレイがパスなのかランなのかを予測して、守備体型を変えたり二列目に位置している ラインバッカー(LB)を突っ込ませたりさまざまな防御をするのです。この攻守の駆け引きを1プレイ毎に作戦会議(ハドル)を開いて次のプレイを決める、という部分がアメフトを観戦していて他のスポーツにはない面白みではないかと思っています。

さて、これまでも述べてきたように、攻撃側には手を使ってはいけないとか、相手を背後からブロックしてはいけないなどの制約があるわけですが、もう一つ、ランナーを「後押し」してはいけない、というルールがあります。ラインメンが密集しているところにランナーが突っ込んでも、守備側のラインをうまくブロックしていないと、なかなか前へは進めません。だからといってそのランナーを後ろから押して前進させようとすると、今回のシグナルである「ヘルピング・ザ・ランナー」という反則になります。


sig41
危険を伴う反則ではありませんので、5ydsの罰退でダウンを繰り返すことになります。もっとも最近では余りみかけなくなった反則ではあります。