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【不正な前パス】

アメフトは1回の攻撃(ダウン)で1回だけ前パスが認められています。ラグビーでは前パスは「スロー・フォワード」という反則になるのですが、アメフトはこの前パスがルールで認められているために、ラグビーのようにボールの周りでのみ反則が発生するということにはなりません。

もちろん、この前パスにも制約があり、ラインマンのうち50~79までの背番号をつけたプレイヤーはパスがスクリメージラインを越えるまで、スクリメージラインより前には進めません。また、パスを投げるパサー(QBだけとは限りません)は、このスクリメージラインより手前で前パスを投げなければなりません。一発ロングゲインの魅力を持っているパスですが、逆にパサーがスクリメージラインを越えてパスを投げてしまうと、この「不正な前パス」という反則になります。1回の攻撃で2回以上前パスをしたり、キッキングゲーム(パントやキックオフなど)でボールをキャッチしたリターナーが、自分より前のプレイヤーに前パスをすることも禁止されています。

この反則を犯すと、5yds罰退された上に、攻撃権であるダウンを1回分喪失します。

例えば第3ダウンで残り5ydsの時にこの反則を犯すと、次の攻撃は第4ダウン、10ydsになってしまいます。

【不正なボールの前渡し】

前記と同様に、キッキングゲームの時や最初のスクリメージラインより後方に位置していたバックスに向けて以外には、ボールを前渡しすることができません。

具体的なイメージとしては、ボールをもらってスクリメージラインから5yds進んだB20が前方から回り込んできたB25に自身が持っていたボールを前方で手渡しした。というプレイがこれにあたります。

この反則も5ydsの罰退と攻撃権を1回分失います。

その際の審判のシグナルは


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このシグナル(ロスオブダウン)を行ってから


           ↓sig32



このシグナルを行うことで、「ダウン喪失」の反則であると場内に示すことになります。