用事のついでに、町中にある図書館に行ってきた。(というか、ここしか図書館が無いのであるが・・)
6冊ほど本を読み、図書館を出たときの事。

エスカレーターを使わず階段で降りたがった娘のため、左端の手すりを持たせながら日本語で数を数えながら降りていると、階段の真下に立ちはだかるオッサンがいる。

階段は結構広く、他の方の邪魔にならぬよう左端の手すりを持たせていたわけであるが、オッサンは誰も通っていない真ん中や右端を通らず、あえて左端の私達親子が今まさに降りているスペースをスタスタと登って来た。

当然、オッサンのペースの方が速いわけで、あっという間にオッサンは娘の前に来た。
両腕を組み、俺はここしか通らない!!といわんばかりの態度で、娘を睨みつける。
意地でも動かないオッサン。
私もオッサンを睨みつけたが、オッサンは譲らない。

私1人ならまだしも、娘連れとあれば危険を避けるべきだと思い、仕方なく娘に「あっちの手すりを持とう」と言い、右端の手すりに移動しようとした時・・
オッサンは言った。
「中国人はこんなとこ使うな!!」と。

煮えくり返る怒りを押し殺し、娘と共に階段を降りきった。
その間オッサンは動かず、私達親子を振り返りながら睨みつけている。
何とも言えない気持ちになりながらも、カーライルという国際色の無い場所に受け入れてもらおうなどとも思わず、母親としてどうあるべきかを考えた。

まっすぐ家に帰る気がせず、いつも行くカフェに寄り、娘とホットチョコレートを飲んだ。
昼の3時でお客は3人だけであったが、ここでも宇宙人がやって来たかのような怪訝な目で見られる私達。

しかしながら3年通っているカフェだけに、店員さんがいつものように「また背が伸びたね~」と娘に声をかけてくれる事が救いとなり、嬉しかった。
こんな事が嬉しいなんて・・と泣きそうになったが、ここで子育てを続行すべきか否かを考える、よい機会となったのもまた事実である。

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