参加したクラスは、家庭犬準初等科の部。

できはよくなかった。

もちろん、ウィリアムはがんばった。
草も土も朝露でぬれていたのに歩いてくれたし、いやがらずに「フセ」もしてくれた。

ただ、私のハンドリングがだめだめだったなぁ。

ジャッジの方には「なかなか良かったですよ」と言われた。
「なかなか」っていうのは「まあまあ」ってことだわ、ほんとに良かったら「とても」って言うしね、と、ちょっとがっくり。

その後、他の方の競技を少し見たのだが、みなさんすばらしくて、「なかなか」って言われちゃうのも当然、参加は時期尚早だったと感じた。

順位は圏外だろうから点数だけ見て帰ろうとしたら、結果は、7組中2位。

順位表を見たとき、「あれ? どうしたんだろう」と思った。

集計がまちがっているのではないかと思った。

よくわからないけれど、なにかラッキーなことが起きていたのだろう。
正直、少しばかり困惑した。

でも、ふたりで表彰台にあがって、ロゼットをいただいたときは、思わずほおがゆるんだ。
なぜなら、ロゼットがウィリアムのカラーと同じ色だったから。

「よかったね、ウィリアム。なんだかちょっと申し訳ないけどね」
と言うと、
「反省なんてあとあと。いまは一緒に喜びにひたろうビックリマーク
と、陽気なウィリアムが答えてくれた。

モーニングコールはウィリアム-未設定