建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群(ブリュッセル) | 世界遺産 放浪記

建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群(ブリュッセル)

2000年登録,文化遺産

登録範囲:

現在「オルタ美術館」となっているオルタ邸とアトリエ,タッセル邸,ソルヴェイ邸,エートヴェルデ邸

登録理由:

(i) ブリュッセルのヴィクトール=オルタ設計の邸宅群は、アール=ヌーヴォーの様式の高度な表現が示された、人類の創造的才能の傑作である。
(ii) 19世紀末のアール=ヌーヴォーの出現は、建築の進化における重要な段階を表わしている。これらの邸宅群はこの急激な新運動の優れた例となっている。
(iv) オルタ設計の邸宅群は、19世紀末から20世紀初頭における芸術、思想、社会の変遷を極めてよく示すアール=ヌーヴォー建築の優れた例証である。

建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群

いくつかの世界遺産をまわると,色々な関連が見えてきます。

フランス・ナンシーを回ったとき,ここがアール・ヌーヴォーの一大拠点であったことは街を散策すればすぐ分かるのですが,ガラス製品などの装飾品から始まったアール・ヌーヴォーを建築に取り入れたのは実はこのオルタだそうです。

個人の邸宅なので,外見は街並みに合うように極端な曲線はなく,鉄や木のドア・手すりなどにアール・ヌーヴォー様式が見られるものの,遠目から見ると普通の家。おかげでちょっと建物を探すのに手間取り,建物の前に立っても「本当にこれかなぁ」と疑問に思いました。

が,いったん中に入るとそこはアール・ヌーヴォーの世界。階段の手すりや柱,各ドアや家具等々にたっぷりアール・ヌーヴォー様式がちりばめられていてキレイでした。ま,自分で住むとなったら,数時間後には眼が回ってきそうですが…


行き方:時間も無く結局オルタの元邸宅兼アトリエだけしか行けませんでした。トラムの81・82・91・92。現在はオルタ美術館のここで,他の3件の建物の住所などを教えてもらえるそうですが,他の3件は私邸なので,基本的に見学はできないそうです。けど,外からだけでもイイので見てみたかった…。



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