アサルトライフル弾を使用するハンティング用「拳銃」、Kel Tec PLR-16 | ジャック天野のガンダイジェスト

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スモールアームズ(小火器)に関するエッセイです。同じアメブロで書いていたブログを継続して、不定期で更新して行きます。

この銃身が2本あるように見えるKel Tec(ケル・テック)PLR-16はM16などのアサルトライフル弾を使う自動拳銃です。使用弾薬は.223レミントン、つまり5.56mm×45の5.56mmNATO弾です。このメーカーは変わった拳銃やライフルを製造するのが得意で、このPLR-16もそのひとつです。強力なアサルトライフル弾を何に使うのかというと、狩猟用や競技(シルエットシューティング)に使うと説明されています。しかし、このような拳銃とアサルトライフルの中間の銃はアメリカでも州によって所持禁止になっているはずです。


作動方式はAR-18やH&K G36などと同じように、ロングストローク・ガスピストン方式で、その点でもアサルトライフルと同じです。ただし、フルオートマチック射撃はできないようになっていて、セミオートオンリーです。また、アサルトライフルと同じようにコッキングハンドルを装備しています。本体はポリマー製でこのために、大きさの割には軽量になっています。弾倉は10発装填が標準装備されていますが、M16系統の弾倉(30発装填)も使用可能となっていて、連射機能がないだけで、PDW(個人防御兵器)にも分類されそうな自動拳銃ですね。


軍用アサルトライフルと同じように、国際規格のピカティニーレールもありますし、フルオートに改造すれば(違法ですが)、完全に軍用、とくに特殊部隊向きになるのではないでしょうか。


なお、.22LR使用のKel Tec PLR-22もあり、同様の形状をしています。映画向きの形状なのですが、登場したのが2006年と最近であることもあってか、ゲームなどには出てきますが、映画ではほとんど登場していません。



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