クラブW杯 決勝                        UAE・アブダビ



        ○ .バルセロナ 2-1 エストゥディアンテス ●



トヨタ・クラブW杯は19日UAEのアブダビで決勝を行い、欧州王者バルセロナ(スペイン)が延長戦の末に南米王者のエストゥディアンテス(アルゼンチン)を2―1で下し、初のクラブ世界一に輝いた。
土壇場で勝負強さを見せたスター軍団が、今季6つめのタイトルを手にした。

   

バルセロナに勝利を呼び寄せたのは、FWメッシ。

最優秀選手賞バロンドールを受賞したFWメッシが、延長後半5分、決勝ゴールを決めてチームをクラブ史上初の世界一に導いた。

準決勝のアトランテ戦でも決勝のゴールを決めており、今年のバロンドールの力を見せつける大会となった。

3度目の挑戦で悲願の世界制覇を目指すバルセロナは、MFイニエスタを欠く中盤は、相手の素早いプレスにチャンスをつくれず、前半20分過ぎまでシュート0と苦戦を強いられた。

前半37分、エストゥディアンテスが先制。左サイドからペナルティーエリアにクロスを送ると、FWボセッリが相手DF2人と競り合いながらヘッドで先制ゴールを叩き込んだ。

後半は圧倒的にボールをキープし、サイドからのクロスで何度も相手ゴール前に迫ったバルセロナ。エストゥディアンテスの堅い守備に阻まれ続けていたが、土壇場でついに相手ゴールをこじ開けた。

同44分、中央にクロスを入れると、DFピケが競り合ってボールを浮かせ、これをFWペドロがヘッドで押し込んで同点。1―1で延長戦に突入。

バルセロナは延長戦も優位に試合を進める。エストゥディアンテスは大黒柱のMFベロンが足をつったこともあり、ほとんど攻撃の形をつくれない。

延長後半5分、バルセロナは右サイドからDFアウヴェスが高いクロスをゴール前に送ると、走り込んだメッシが体を投げ出し、胸で押し込んで勝ち越しのゴール。


メッシが最後に真価を発揮し、クラブを世界一に導いた。

バルセロナは、やっぱり強かった。