えみりの小学校に行って、給食を共にすることがあることは、以前も書いた。


ここ1年、えみりにはできるだけ弁当を持って行かせているが、それも冬になると、冷たい弁当はどうかな、と思うのと、同じメニューもかわいそうだということで、最近は給食を食べてもらうことも多い。


しかし、えみりに尋ねてみたところ、結局は好きなものもさほどなく、 結局同じものばかりを食べているようだ。
他の子供達がどんなものを食べているかというと、ほとんどが野菜無しの、でんぷん質ばかり。(ピザ、チーズスティック、チキンサンド、真っ赤なゼリーなど)
というのも、こちらでは、自分で食べるものを選ぶことができるからだ。

野菜サラダバーはある。でも、それをとって食べている子供は少ない。
じゃあ、なんのためのサラダバーなのか?と思ってしまう。

多分、親もずっとそうやって育ってきて、食べる習慣がないのだろう。
そんな食生活を送っていて、子供が野菜を食べるわけがない。
そこへもって、学校もそれほどプッシュしない。
えみりの学校で、食生活の授業があったのは、1年生の時、1日ほど。
その後、引っ越して他の学校へ転校してから、そんな話をクラス内で話したとは聞いていない。


今日、ローカル新聞を読んでいると、こんなトピックを目にした。


Helping Kids lose weight

そこの1セクションには、こう書かれていた。

Dr.David Ludwig of Children's Hospital in Boston, who is not involved in Wilfley's research, said childhood obesity is the result of "a series of policy decisions or lack of policy decisions we've made for decades." That includes feeding kids low-quality, high-calorie school lunches and heavily marketed vending-machine junk food, along with cutbacks in physical education and after-school recreational activities, he said. (Morning News December 31, 2009)



アメリカでは、食生活を教えるのは親だ!という意識があるのだろうか。
しかし、その親でさえ、正しい食生活を学んでいなかったら、教えれるはずはない。
やっぱり国を挙げて、そういう意識を高める必要があるのではないか、と思う。
それが、国の医療費の節約にもつながるわけだから。

コマーシャルや巷で見る商品に心を奪われ、そういうものを食べるのが当たり前なんて思い出したら、歯ごたえのある野菜や、味の薄い食べ物に戻ることはもう出来ない。
小さい時に食べた味は舌が覚えている。そして、それが身体に悪いものであろうと、おいしく感じるようになってしまう。

小学校で口にする食べ物は、本当に大切だと思う。今の学校の給食に危機感を感じる人は少ないのだろうか。
そういう意味で、日本の給食は、子供のためによく考えられ、充実しているのではないか、と思う。