コラム西東京(49) 俳句(4月・5月)指出純夫 4月 紫の誇らしく咲く杜若(かきつばた) 残飯を野鳥に供す日課となる 雅びなる柘榴(ざくろ)の新芽 日に映える 春爛漫 飛行機雲の白一線 早朝の 鳩の鳴き声何訴う 5月 天地(あめつち)の音無き音を聞く五月 日の丸を掲げ端午の節句祝う 日燦燦(さんさん)柘榴(ざくろ)の若葉透き通る 吾れ現に生きてあり五月の日 天高く五月の風に鯉のぼり