鋳物(鋳鉄)の溶接~ぶりょう修理 | 東大阪の小さな町工場~溶接屋さんのブログ!

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モノづくりの町・東大阪市にあるマツモト工業所のブログです。溶接加工全般・産業機械・油圧関連機器等の溶接・製缶などを行っています。
小さな町工場での出来事などを、やんわりとぼちぼちと書き込めたらと思います。。皆さん、よろしくお願いします!!

毎度おおきに!!ごめんなさい



本日、土曜日の東大阪工場周辺。。

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お天気良好!。。快晴やね。


しかし、気温は低くて遠赤仕様のインナーとボアベスト着込んでの工場作業。。


エアー工具を使う手先は氷のように冷たくなったヨ(>_<)



そんな本日のご紹介は、いつもお世話になっております特注油圧シリンダーの製造/加工屋さんの・・・


「ぶりょう」の溶接修理を致しました。



ぶりょうとは、旋盤で長尺物を加工する際に使用する「振れ止め」のことです。



長年に渡り使用されてきた機械の治具で同じモノが入手不可能・・・。


と言うことで・・・溶接修理となりました。



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完全に割れてマス。。(>_<)



材質は鋳鉄・・・俗に言うイモノですね。



一般的に鋳鉄の溶接は難しい!!Y(>_<、)Y。。と言われています。




予熱~溶接~後熱により長時間高温にさらされた鋳鉄はその後の冷却時に硬く、もろくなり「割れ」

発生しやすくなります。(><;)




延性・靭性を阻害された母材は二番(溶接部と母材の境目)・肉厚の変わり目・角に残留応力が集中した結果・・・割れてしまいます。


・・・要は、溶接箇所以外の弱いとこ・・次に弱いトコって攻めてきよるんですね。




「ぶりょう」の使用用途から考えて・・・今回の溶接法はガス溶接とアーク溶接の組み合わせで。



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破断面をきっちり合わせてしっかり仮付け。




鋳鉄の溶接は一般鋼材のようにはいかない。。

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溶接性は母材材料の品質でかなり左右されマス。。





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今回の素材(イモノ)は巣穴・ブローホール・砂かみがほとんど無く溶接性が良かったです。


      

     

      その結果 ↓↓↓
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もとどうり!!(o^-')b




現在は加工屋さんに復活して活躍中です。



このように、古くてもう手に入らないが修理すればまだまだ現役で活躍できるって機械や部品が数多くあり、弊社にもちょくちょく持ち込まれるのですが・・・「ダメもとでも!・・」ってのご依頼が多いですね。





無事にお役に立てて良かったのと・・


今回も「ええ勉強」させていただきました!ありがとうございます!!土下座




一品物・ワンオフ(オーダーメード)製品の修理・製作も承ります!!

(`・ω・´)ゞ

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