いま大阪で「デヴィッド・リンチ“DARKENED ROOM”展」が開かれていますね。
好きな映画監督さんは沢山いますがデビッド・リンチは中でもお気に入り!

小学生の頃にエレファント・マンの名前は学校で話題になっていたのですが、
なんか怖そう!と思っただけでデビッド・リンチの作品にちゃんと触れるようになったのは、
日本でも大流行したツイン・ピークスからでした。

このローラ・パーマの写真はあまりに有名ですよね!

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サントラも持っています。音楽は勿論アンジェロ・バダレメンティ。

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アメリカでも爆発的な人気になりましたがローラ・パーマを殺害した犯人がわかった後、
視聴率が低迷し打ち切りが決まります。そして最終回のデビッド・リンチはもう、
やりたい放題!!

そして映画版が公開された時、先行ロードーショーに行った記憶があります。
余談ですが隣の席には沢尻エリカの旦那さんもいました。

邦題は「ローラ・パーマ最後の7日間」ですがローラ・パーマが殺害される直前に
口にし、その後に謎を残す「Fire Walk With Me」の方が私は好きですね。

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この映画は興行的にも失敗し不評だったのですがデビッド・リンチの混沌とした
世界観が完成した記念すべき作品だと思います。

先日デニス・ホッパーが亡くなりましたが彼を復活させた、
ブルー・ベルベットでも共通してるのはデビッド・リンチの作品って
何かを背負ってしまっている人が登場するんです。
その人は辛い状況だったり、もっと言うと暗く陰惨な人生を送ります。
でも、そこにそっと潜むピュアネスがあるんですよね。
ただ決して最後はハッピーエンドという訳ではありません。
何らかの救いがあると場合もありますが。

1990年にカンヌ映画祭のパルム・ドールを受賞しニコラス・ケイジも出演している、
「ワイルド・アット・ハート」では最後に天使がでてきてエルビス・プレスリーの
Love Me Tenderと共に明るいハッピーエンドを迎える珍しい映画です。

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ツイン・ピークス映画版でも天使は出てきますよ。
ただ最後に涙を流すローラ・パーマ。。。彼女の魂は救わてはいないですよね。

ちなみにキネマ旬報だったかな。ワイルド・アット・ハートで天使がでてくる事に、
いかにもアメリカ的で短絡だみたいなレビューがありましたけれど、
これは映画を観て判断してみていただきたいです。ロード・ムービーなので。

デビッド・リンチの映画で一番好きなのはマルホランド・ドライブです。
これでデビッド・リンチはカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞しています。

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この映画は映画産業についての側面もあるのですが、
私は究極のラブ・ストーリーだと思います。
ローラ・パーマの魂は救われたか分からないのですが、
この映画に登場するナオミ・ワッツ扮する主人公は救われずに
漂ったままなんです。哀しい、あまりに哀しい。
しかし、そこに囁く人が登場します。

「シレンシオ(お静かに)」

この言葉は主人公の魂への言葉ではないでしょうか。
静かにしてあげて、静かになさいという。。。

デビッド・リンチの映画は2006年のインランド・エンパイアから
制作されていませんが、これはもう付いていけなかった(汗)
確か音楽もアンジェロ・バダレメンティでなく自身のインダストリアルだったはず。
ロスト・ハイウェイでトレンロ・レズナーが参加してますが、
そこらへん影響を受けたのでしょうか。
マルホランド・ドライブは時間軸がわざとずれているので、
一瞬混乱しますが、その混乱に身を委ねると気持ちいいですよ!

デビッド・リンチ自身の映画は公開されていませんが、
コマーシャル・フィルムを手がけています。

これは去年かな?資生堂のCMです。



皆さん、マイケル・ジャクソンのアルバム「Dangerous」も
手がけていたのご存知でしょうか!?
デビッド・リンチとMJのコラボレーション、
これはもう素晴らしい組み合わせですよね!!



そしてこれはコマーシャル・フィルムといっても実質短編に近い作品です。
Diorの為に作られたもので、こういったコラボレーションは良いな!!
確かDiorのサイトで公開された時は日本語字幕もあったのですが。





インランド・エンパイアの時にデジタルビデオでの撮影で好きな時に撮影出来ると
言っていましたが、あれからもう4年の時が流れてしまいました。

Diorの作品も嬉しいけれど、どっぷりとデビッド・リンチの世界に浸りたいです!!