結婚式スピーチ相談所のブログ

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多くの人が悩む結婚式のスピーチ。
「頼まれてしまったけど、不安。」
そんなあなたに、スピーチのプロである私達が、コツをこっそり教えちゃいます!気になったら、相談所のサイトもご覧下さいね♪

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前回は、結婚式でのスピーチが普段、私達がビジネス等で行っているスピーチと全く種類が違うという話をさせていただきました。その理由は、「スピーチのストーリーの主役が違う」「ファクトとエモーションの違い」そして「使う言葉が違う」の三つでした。これらの三つの理由から結婚式スピーチ特有のコツについてお話してみたいと思います。

今回は「スピーチのストーリーの主役が違う」という項目から、結婚式のスピーチのコツについて考えてみます。
 


「スピーチの主役が違う」という点から生まれる違いは、前回お話した通り、スピーチの構成の中心に必ず、新郎(新婦)が居なければならないという事です。従って、自分の存在をある程度、話の中から消さなければなりません。一定より多く、自分の話をしてしまえば、必ず場が白けてしまうのが、結婚式スピーチの特徴です。ここがこの項目から理解できる、コツです。


では、どうすれば、自分が話しているスピーチの中から、自分の存在を消す事が出来るでしょうか。ポイントは、スピーチ内に入れる“エピソード”部分にあります。このエピソードを全て“新郎(新婦)”と自分とのものだけにするのです。「そんなの簡単だし、当たり前だよ」って思った読者もいるかもしれません。しかし、よく考えていただければ分かることですが、これは結構、難しいことです。なぜなら、人は自分の事以外、本当は語れるはずがないからです。言葉というのは面白いもので、私達が普段思っているほど、自由では無いのです。私達は結局、自分という立場でしか何事も経験できないし、自分の事しか分かるはずがないのです。そのため、自分を“完全に”スピーチの中から消すことは不可能です。だからこそ、自分と新郎(新婦)のエピソードをスピーチの中心に持ってくるのです。


私達が見ていて失敗だと思うスピーチの多くは、あまりにも多く自分の事を語りすぎています。何かを話す時、人はどうしても自分の事を説明しなければならなくなりますが、結婚式スピーチの場では、あまり好ましい事ではありません。自己紹介は手短に、そして新郎(新婦)とのエピソードの中で自分を説明していく努力をしてみる事が大切です。


さていかがだったでしょうか。結婚式スピーチの特徴を理解していただけたでしょうか。
次回は、「ファクトとエモーションの違い」から結婚式スピーチのコツを紐解いてみます。乞うご期待です!


あなたは結婚式でスピーチを頼まれた際に、まず何を考えますか?


もしかして「スピーチなんてした事ないなあ。」「何を話せば良いかわからない!」なんて事を考えているのではないでしょうか。でも、それは当然の事です。なぜなら、日本人の多くの人が普段からしないため、スピーチを得意としてはいないからです。


でも、結婚式でのスピーチは、コツさえ掴めば、自分の気持ちを伝える凄くピッタリな場所です。参加者は皆、新婚夫婦を応援する気分で一杯です。だから、他ではありえないぐらい「ホーム」な雰囲気でスピーチをする事が出来るんです。上手くスピーチが出来た時には最高の気分になれます。本人たちに対してお祝いをする気持ちを伝えるのには、どんなギフトよりも最高の贈り物になるはずです。そして、あなたはその後の結婚式の時間をとても幸福な感情で出席できる事でしょう。


ここで重要なのは、結婚式のスピーチのコツは、普段、ビジネスの場などで行うスピーチとは趣きが違うという事です。その理由は三つあります。


まず、聞き手が選ぶあなたのスピーチの主役が違います。ビジネスの場であなたがスピーチをする場合、当然、主役はあなたですよね?でも結婚式で行うスピーチは、主役は結婚する2人です。だから、スピーチのストーリーも、新郎と新婦を中心とするべきです。

2つ目は、ファクト(事実)とエモーション(感情)の違いです。ビジネスのスピーチやプレゼンテーションでは、「市場規模がどれくらいか?」「この事業は成功するのか?」「予測される販売数量は?」などといった明確な疑問を持った聞き手を容易に想像する事ができます。だから、聞き手が持っている問いに答えるファクトを伝える事が大切です。しかし、結婚式では事実だけ伝えても、成功とはいえません。思い出等に沿って自分が新郎(新婦)に対してどのような感情を持っているのか、祝福の気持ちはどのぐらい強いのか、という事をきちんと聞き手に伝える事が出来た時に初めて成功であるといえるのです。なぜなら、聞き手がこの場面で期待する事は、事実の羅列ではなく、2人の門出を一緒に共有できるような気持ちにさせてもらう事だからです。この違いの為に、ビジネス上でスピーチやプレゼンテーションに慣れている人も結婚式のスピーチではダダ滑りなんて事も少なくありません。

3つ目は、言葉の使い方や利用する単語の違いです。ビジネスでは説得力を再優先する為、横文字や高度に専門性のある言葉もスピーチの中で使います。しかし、結婚式では“誰にでも理解できる言葉”“聞き心地の良い言葉”で話す事が大事です。そうする事で、抵抗感を持たず聞き手があなたの話に耳を傾けてくれます。
 

では、実際に結婚式のスピーチのコツはどのような点にあるのでしょうか。その答えは次回のブログでお話してみたいと思います。