Stay Hungry, Stay Foolish

Stay Hungry, Stay Foolish

仕事90%で突っ走ってきたこの7年。そろそろ形にする時がきたかな。

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●本は24000部となりました。ありがとうございます!

Facebookをビジネスに使う本











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10年前に他界した父は、30数年前に本を書いていた。



高血圧の民間医療の本。「高血圧を斬る」という本だ。



東京生まれの父が、

福島で小さな内科クリニックを開業し、

高血圧の専門医となり、

以来40年、毎日毎日、患者さんの血圧を測り続けた。



数十年前の医療は、やたらに投薬することが常識だった。

病院に行くと、かかえきれないほど薬をもらう老人をよくみかけた。



そんな中、

長女(私の姉)を手術の際の薬の副作用で亡くした経験もあって、

父は薬に対して非常に警戒する人だった。



私が風邪をひいたときも、1錠では少し多いからと、

4分の1を包丁で削ってくれた。



薬をたくさん出せば、医者は儲かる。

でも、決してそれをやらなかった父。



そして、薬漬けの医療に警鐘を鳴らすため、

薬を使わずに高血圧を治す本を出したのだった。



本は自費出版だったが、話題を呼んだ。



でも出版後はまわりの人に配っただけで、

積極的に売ることはしなかった。

医者仲間からの批判が面倒だと、

新聞からの取材がきても決して応じなかった。



父は、自分の名声のためではなく、

高血圧に悩む人のことだけを考え、

自分の仕事の集大成として本を書いたのだった。





あれから30余年、

信じられないことに、

本は細々とだが、ずっと売れ続けている。



アマゾンでもいまだに買うことが出来る。




「43年間、患者の血圧を測り続けた著者の徹底した問診の経験、調査から生れた労作。薬を使わない高血圧症の治療法を力説。面白くてためになる問診こぼれ話64編を収録。」



父の本のコンセプトは、今も少しも古びていない。







気がつけば、私も本を書いていた。



父よりも、だいぶ華々しい出版になった。


$Stay Hungry, Stay Foolish


$Stay Hungry, Stay Foolish




今日、出版して初めて実家に帰った。



真っ先に仏壇に向かい、父に報告。





話題性や取り上げられ方では、

たしかに父を超えた。



でも、移り変わりの激しいインターネットをテーマにした私の本は
売れてもきっと、いいところ1年か2年。


自分が死んでもなお、人の役に立つ本ではない。





長い間、人の役に立つものを提供しつづけたという点で、

私はまだ父の足下にもおよばない。




ただ、自分がこれまでやってきたこと、


大きな犠牲を払いながらも仕事に邁進してきたこと、


それが今回、ようやく1つの形になったことを、



おそらく、父はほめてくれると思う。






わっ!

出版社さんからは、今日日経に広告が出るとは効いていましたが、
まさか3面で、こんなに大きいとは・・・
おかげさまで、Facebookの友達の間で、朝から反響がすごい。

$Stay Hungry, Stay Foolish~ジョブズの生き方に憧れて


「Facebookをビジネスに使う本」
アマゾンでは一時品切れになっているみたいです。。。

よく見たらこのブログ、2007年からやっていた。

もう3年も前だ。

あの頃の記事を読み返してみると、
事例制作の仕事が大忙しで、
とにかく出歩っていたようだ。

今はどうかというと、
事例制作の仕事は登録のライターさんに全部ふって、
私はもう、ほとんど書いていない。


今年の5月にFacebookのセミナーをやってから、
急激に方向転換が始まった。



11月5日に本が出ます。


Walk This Way~この道を行く!


ソーシャルメディア、そしてFacebookとの出会いが、
私の仕事そのものを変えてしまった。


専業主婦から社会に出て7年。

これまで、無我夢中で仕事をしてきた。


たぶん、私が仕事をするのは、あと10年。

新しい10年に向けたスタート。


2010年は、私にとってそんな年だったのだと思う。
ビッグサイトで行われた「国際ブックフェア」に参加。

お目当ては、浅田次郎先生のセミナー「読むこと、書くこと、生きること」。

$熊坂仁美のWebマイナス2.0


浅田ファンの私だが、実は「ナマ浅田次郎」はこれが初めて。

講演が上手とは聞いていたが、

話のわかりやすさ、洒脱さは、本の通り、予想通りだった。

最近私もセミナーをやる機会が多いので、参考になることがたくさん。


1時間半のお話で、印象に残ったことをまとめてみた。


1,活字の情報量は、映像を遙かにしのぐ。
「蒼穹の昴」のテレビ化、映画化の話。
テレビ番組としては長編だが、それでも原作の3分の1にしかならないという。

→これからどんどん発達していく科学を支えるには、映像の学習では無理。
活字によって、人間はもっと教養を身につけなければいけない。

自分を利口にしてくれるのは読書しかない。

2,本を読むには、連続した時間を。
浅田先生は「一日一冊」主義。
午前中に仕事を終わらせ、午後は読書に浸る。(400ページ4時間のペース)

→お酒は時間泥棒。飲んでいる時間よりも酔っている時間のほうが長い。
お酒を飲まなければ時間ができる。(浅田先生はヘビースモーカーだが下戸)

3,読書は娯楽である。
勉強のために読むのではない。楽しいから読む。

→子供に指導するときも、勉強のために読ませることをしないように。


ほかにも、「縦書きで書くこと」の重要性や、「芸術の三大要素」など、

楽しくてためになるお話がたくさん。


また、浅田先生の小説が読みたくなった。







先日のツイッターセミナーを機に、
「1-1コンサルティング」(1時間、1万円)で中小企業のWEB戦略のご相談に乗っている。

すでに3社、そして本日も「きらめき不動産」の後藤社長と面談、
今後の施策について提案をさせていただいた。


ツイッターやブログ、動画などのソーシャルメディアのツールを使って、
どのようにブランディングをし、
どのように顧客を集め、
どのような関係を作っていくか。
そして、どのように売っていくのか。

アメリカの事例を研究していくつかパターンをつかんだ。
しかし業種や企業によって微妙にアプローチやアイデアが違う。
だから個別に「コンサルティング」する必要があるのだ。

これまで事例の取材で様々な業種、様々な会社を見てきた経験と知識が、
やっと(笑)、活かされる時が来た。

その企業の強み、業態を伺って、
顧客の視点から、どんなやりかたが一番効果的かを考える。

「お客様事例制作」が部分最適でのお手伝いだとすれば、
これは全体最適でのお手伝い。


ソーシャルメディアが出てきたのはごく最近のことで、
アメリカですらまだ「正解」「回答」が出ているわけではない。

だからこそ、研究をし、分析をし、実践をして、
どのようにビジネスに使っていくか、研究の価値は大あり。

いま、新しい入り口に立ってわくわくしている自分がいる。

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