金利平価式とは
「金利平価式とは」
通常「金利平価」は、2つの通貨の間の直物為替相場と先物為替相場の乖離幅が2カ国の金利差に対応して決まっているいることを意味する。例えば、円ドル相場についてみると、同じ期間の先物相場と金利に関して、先物相場=直物相場×(1+円金利)÷(1+ドル金利)の関係が、為替管理等の規制がない時期についてはほぼ成立しており、ドル金利が円金利よりも高い(低い)場合には、先物の1ドルの円価格は直物価格よりも低く(高く)なる。一方、為替相場理論では、現在の直物為替相場と将来予想される直物相場の間の関係について、「金利平価」という用語が用いられることがある。この場合には、将来予想される直物相場=現在の直物相場×(1円金利)÷(1+ドル金利)の関係を「先物カバーなしでの金利平価」と呼ぶ。この関係が成立するためには、「為替市場に参加している投資家全体が為替変動リスクを無視する」との極めて強い仮定が必要であり、実証的にも支持されないことが多い。