金利の期間構造とは
「金利の期間構造とは」
長期金利の相互関係、あるいは金融市場に存在する金融商品の金利とそれらの満期までの期間との関係を指す。金利の期間構造は一定ではなく、経済情勢、金融政策のあり方、投資家の先行き金利予想等を映じて変動する。長短金利の相互決定に際し、投資家の先行き金利期待による裁定行動のみによって説明する考え方を「純粋期待理論」と呼ぶ。すなわち、投資家がある一定期間資金を運用する場合、自らの先行き金利期待をもとに、長期運用するか、短期運用で再投資を行うか、といった選択を行うため、両者の運用機関平均の期待居廻が平準化されることとなる。こうした期待利回り平準化の動きは、長短それぞれの期待収益率が等しくなるまで続き、結局は、長期金利は現在および将来の予想短期金利を基準として形成されると考えられる。