会社や組織においては中間管理職が腐っていると、その下の人間は、どんなにポテンシャルが高かろうが、いずれ腐ってきます。これは、お仕事で面識があり、カネボウを再生した(現:経営共創基盤 CEOの富山氏 )の本にも書かれていましたが、当方も仕事を通じ、いろいろな会社を見てきた中、非常に共感できるので今回はブログに書くことにしました。
駄目な管理職の下にいる限り、若手は、本来、ポテンシャルが高く優秀な人材だったとしても、その能力を開花することはできず、一生、管理職を超せない裏操作をされることになります。具体的には、若手が、成功してしまう手柄は横取りされ、失敗すれば酷評されるシステムですので、この環境の中では、若手が優秀であればあるほどやる気とモチベーションはどんどん低下していきます。
こういった企業にいる限り、自分の力を発揮することはできませんので、いつの間にやら、自分も腐った環境に順応していくわけです。こうやって育てられた若手は、企業と言う横軸で、自分の会社の異変に気付き会社を離脱するか、自分が生きていくために、社風に逆らわずに適応(Yes Manになる)するかになります。
もう1つ、社内改革と言う方法がありますが、これは、若手には非常に困難なことで、1つ間違えば経営者含めた全社員を瞬間的に敵にまわすことになります。
これは年功序列体質の企業によくあるパターンです。なぜ、中間管理者が、部下にこんな教育をするのかと言うと、管理者と言っても、所詮はサラリーマンですので、部下に自由な発言権や判断の権限を与えてしまい、1つのプロジェクトが成功してしまったら、途端に自分の立場があやしくなると考えるからです。
しかし、これって企業貢献の本質からは大きくズレています。
本当の良い中間管理者なら、若手がどんなに頑張ったとしても、やすやすと自分の能力は超えないと言う矜持もありますので、部下に発言や判断の自由を与えていきます。そして、部下が失敗したときこそが、自分の役割だと考えるはずです。
●腐った管理者の考え方
「部下の手柄は横取り、部下が失敗すると、管理者の上司には部下の能力のなさを酷評する」
●良い管理者の考え方
「極力、口をださずに部下に自分で判断、実行をさせる。失敗した時は自分が責任をとる」
皆さんの身の回りの環境にも見覚えのある人はいないでしょうか?
駄目な管理職の共通点は「会社に貢献します!」と言う態度は、経営者や役員に対してコビを売るときだけで、本質の裏の顔は自分の出世と権力の維持が目的です。
だから「この行動って会社の利益のためになるの?」と言う不可解な行動とる奴っているでしょ。
私は外の立場として、いろいろな会社に携わる中、経営者や自分よりも立場の上の人間の前ではYes Manでありながら、自分の後輩や外注に対しては偉そうにする腐った管理者を何人も見てきました。つまり、会社が腐るのは、底辺(現場)からではなく、必ず、上から腐ると言うことです。