行列のお店は儲かっているか? | 森二朗|クリエイティブ入門

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日曜日に「行列になっているお寿司屋さん」に1番混雑するPM6:30頃行ってきました。店内はマグロの解体ショーがあったり、板前さんが目の前で握ってくれるのに1皿260円、390円のリーズナブルなお店です。こういった店に行くと、客層、客単価から店の回転率を見て、店が儲かっているのか?が気になります。


そこで待ち時間を利用してお客の回転率を調べてみました。


店の座席 52人(満席) 

待ち時間45分で席をたったお客さん 12人


1時間の退店数:16人

1時間の回転率:0.3回転


客単価:2400円

52×2400×0.3なので1時間当たりの売上37,440円

粗利:26,200円 (原価を3割で計算:下二桁切り捨て)


マネージャー(時給3000円):1時間 3,000円

板前さん6名(時給1500円 ):1時間 9,000円

ホール5名(時給1000円):1時間 5,000円

合計 17,000円


(粗利)26,200-(人件費)17,000=9,200円


上記の金額に地代、光熱費、雑費、を差し引くと時間単位の営業利益は「7,500円」くらいかな。

行列ができているわりには、あまり儲かっていない気がしませんか。


この原因を考えて見ると2点あることに気がつきました。しかし、1点は物理的な問題(店内設計)なので修復は困難。もう1点はお客さんの回転率が影響していると判断できました。


待ち時間には店に入店してから、行列を見て帰ってしまうお客さんも5名いましたので、お客さんのとりこぼしもあります。ざくっと思いついた解決策は、行列になる時間帯は75分の時間制にすれば、行列にはならなくなりますが、新規客のとりこぼしも減らせるので理論上の売上があがります。

池袋 アンティアンズ

同じように行列ができる店「アンティアンズ」では、お客さんの行列を見て、店が実施したことは店内の食事スペースをなくしテイクアウト専門店に切り替えました。お客さんの来店数が予想を超えた場合、瞬間的に対策をとるか?行列ができているから安心するか?は、その先の命運をわける分岐点になるかも知れません。




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