急激に動いたり、とまったりすることしか出来なくなり、体に大きな負担のかかる、すくみ足。
患者の方の中には不安にさいなまれる方もいらっしゃるかもしれません。
その原因はどこからくるのでしょうか。
■二本の足で歩く人間だけに起こるもの
すくみ足とは、人間が二本の足で歩く時に、どちらかの足が歩幅や速度があわなくなることから起こります。
これは四つんばいの動物では見られない傾向です。
いわば人間独特の現象でもあります。
すくみ足は、当たり前に歩けるかどうかという事に関連しています。
当たり前にスタスタと歩いていくには、両足の歩幅と速度をリセットしてから、歩き始め、歩きだしてからは、常に同じ感覚で足があがることが条件です。
■ふくらはぎの筋肉は柔軟に対応できないこと
では、すくみ足は、どの様な時に起こりやすいのでしょうか。
すくみ足が起こり易い原因の一つとして、ふくらはぎの筋肉の疲労が考えられます。
アキレス腱の酷使により、ふくらはぎに疲労が溜まり、ジストニックと混同されるケースがあります。
障害物を乗り越えよう、戸口を乗り越えようとしただけで、足が引きつる、動かなくなるというのは、すくみ足の特徴です。
他の要因としては、脳細胞から来ているものとして、パーキンソン病があげられます。
パーキンソン病の場合は、筋肉を動かす指令を出すドーパミンが不足するというのもあり、それが第一にふくらはぎにくるのが特徴で、すくみ足となります。
歩幅調整ができなくなるので、急激にとまる(すくむ)か、動き出すか、どちらかしか出来ない体になるので、足がすくむ(とまる)ことになります。