シェリが15歳で亡くなった。またしても火曜日…。先住犬マロンとモカも火曜日、マロンはロンドンオリンピックの年、夜レスリングで松本薫さんの金メダルが決まる直前、私達の顔を見に来た後亡くなった。
肺水腫だった。

モカはマロンを追うようにその丁度一年後に亡くなった。
1人が寂しかったのかな…。

今回、シェリも東京オリンピックの年に肺水腫で亡くなった。
クッシングの病気ともずっと闘ってたけど関連性は分からない。
コロナでオリンピックが一年ズレたけど忘れられない年になったことは確か。






亡くなる大分前、目の充血が気になった。右目はだいぶ前に白内障になり、左目も白内障になりほとんど見えてない状態だった。一度リビングに出るとベッドに帰れなくなるから、ぶつかっても痛くない柵を作った。コツコツ頭をぶつけるからプチプチで守った。

顎の骨折で3回も手術に耐えた。自分ではご飯が食べられなくなり痩せ始めた。時間を決めてリキッドをあげ、シェリちゃんが気に入ってたゼリー状になったご飯を夜にはパパがあげる習慣だった。

それでもお腹が空いた時には自分から出てきてご飯を欲しがった。


最近は、何回ご飯あげても足りないのかあげてもあげても回るようになった。
検査してもらでたら、クッシング症候群という病気だった。
ホルモンバランスの異常で起こる病気。
多飲多尿になった。

それがだんだんと寝てる時間が長くなり、食欲が落ちてきたのか自分から出てきてご飯を欲しがらなくなり、全く回らなくなった。





亡くなる前下痢をしたり嘔吐した。夜のご飯の2つ塊が落ちてた。

亡くなる前日、歩き方がびっこ引いてるみたいだった。定期的に切ってはいるが、足の裏の毛と爪が伸びてて、シェリの体重と細さでは身体が支えきれなくて滑ってしまうからだと毛と爪を切った。

亡くなった日の13時頃トイレシートを取り替えたら、直ぐにオシッコした。
うちでシート以外の所に粗相しないのはシェリだけ。

13時半頃シリンジでご飯上げようとシェリちゃん抱っこしたらいつもより妙に軽く力がなく何とも言えない違和感を感じた。

シリンジであげようといつものように赤ちゃん抱っこしても全然飲まない。

徐々に心拍が早く呼吸が荒くなった。すぐにネットで調べて一分間に40回以上する時は何らかの異常であることがわかった。
その時シェリちゃんの呼吸は一分間に70回程していた。

舌の色が白くなり、首がダランとなって力が入らなくなった。

時たまもがいていつものように力強く逃げようとしてるが、逃げようとしてるんじゃなくて苦しいからか何度か声もあげた。明らかにおかしい。

すぐパパに電話で伝えた。クッシング症候群を発症してからお世話になってる動物病院に電話して聞いてもらったが、緊急手術の最中で、その後も緊急で運ばれてくる子がいて、夜の19時まで予約がとれないらしい。16時に来てもらっても、時間が空いた時にみれるかもしれないけど待ってもらうかもしれないと。

大体の動物病院は午後の診察は15時からで今の時間は時間外でやってない。

でも一刻を争う事態で、実家にいる時の先住犬もシェリの前に飼ってた子も、シェリの両顎の手術もお世話になってる動物病院に電話したら、時間外の時間でも電話に出てくれて、「直ぐに連れて来てください」と言ってくれた。

私が動揺し過ぎてて運転が危ないから、娘にお店を任せて、パパの運転で病院に向かった。

その車の中でももがき苦しむシェリの姿。声を荒らげて助けを求める姿。そんな中、道路工事で片側通行で停められ渋滞し、全然進まない車、一瞬シェリの心臓と呼吸がとまった。
病院に駆け込んだ。

先生も「心臓とまってる…駄目かも…」と言われた。シェリに声をかけ続け、泣き叫び取り乱して、手の震えはとまらない。腰から崩れ落ちた。

直ぐに先生が心臓マッサージをしてくれて、器官チューブを差し込み、他の先生や看護師さんが酸素を送ってくれて、何とか自発呼吸になった。鼻から泡のような鼻水、シェリの小さな呼吸が聞こえて目が動いた。奇跡が起きた。

「完全に肺水腫になってるね…」と、「この後酸素室に入れるけど、もし持ち堪えたとしても肺の水が抜けるまで時間かかるし、心臓の薬は飲み続けないといけないよ」と言われた。

自発呼吸になって呼吸がとても楽に見えた…。
シェリちゃん頑張ってくれた。
生きてる。

「待合室で、少し落ち着くまで待ってて下さい」と言われ、とにかくシェリちゃんとまだ一緒に居られる喜びに、「ほんと良かった」と喜んで、パパは仕事の電話しに、私は今日の予定のキャンセルの電話にと、少し外に出て帰ってきたら、処置室のドアが開いていて、シェリちゃんが処置室の台の上に横になっていた。

何とも言えない信じられない瞬間だった。

先生が「やっぱり駄目だったよ」と。「すごく頑張ったんだけどね。でも助かったとしてても、これから肺水腫で苦しい思いしてたと思うしね。こんなに小さい体で、色んな怪我も乗り越えてここまで頑張って、この状態になって最後飼い主さんに看取られて逝く子って少ない中で一緒にいられて良かったよ。幸せだったと思うよ」と。
「偉いよ、頑張ったよ、よしよし」とシェリちゃんの頭をくしゃくしゃと撫ぜてくれました。

時間外にも関わらず何の躊躇いもなく受け入れてくれた先生方、運び込むまであんなに苦しそうだった、一瞬心臓のとまったシェリちゃんを戻してくれて、自分で楽に自発呼吸出来るまでしてくれた心の温かい先生方に心から感謝です。

愛犬が亡くなることは初めてではないけど、何とも言えない喪失感で、家に早く帰ろうという気持ちだけで、自分のバックも病院に置き忘れて、帰りの車の中でパパと二人で号泣した。

会社で留守番を任せてた娘は察したのか、パパから先に連絡をもらってたのか後ずさりしながら「ヤダ…イヤだ…」と号泣。




シェリちゃんのことをすごく可愛がってくれてた母親にも連絡したら、お花とシェリが大好きだったサブレーを持って会いに来てくれた。

まだシェリはあたたかくて毛が赤ちゃんのように柔らかくて、小さくて耳はすごく薄っぺらくて、両顎骨折してるから下顎と舌はいつも通りダランとしていて、シリンジであげる液体が顔に着いてるからガビガビしていて…こんな匂いも愛くるしいシェリだし、目も開けたまま逝ってしまったけど、いつも寝てる時も目を閉じないで寝るから、本当にただ眠ってるみたいで。いつものように触ったら起きそうで。

昨日シェリちゃんの足の裏の毛と爪とカットしちゃったから、あまり残せる爪がなくて、元々体毛も少なく短いから残すのに沢山もらったら悪いから少し残させてもらった。

シェリのお腹は淡い綺麗なピンク色ですごくフワフワして柔らかくて可愛いの。ほんと美人さん。

出逢いは兵藤動物病院さんが載せてたタウンニュースの里親募集で会いに行ったのがきっかけ。

前の飼い主さんがどんな方か分からないけど、飼えなくなったということで、でも里親でもちゃんとこの先責任もって飼えるのか命を預けるたくさんの条件があって、家にも一日連れて帰って、他の子との相性なども体験して飼うことが決まった。

シェリちゃんとの出逢いをくれた兵藤さんにも感謝。

とっても怖がりで、パパのことがキライで、男の人が怖いのか、パンのカスやサブレーなんかの細かくした物にはすごく反応してペロペロ勢いよく舐める。よっぽど好きだったみたい。鳩サブレーは一番の大好物。

夕方17時半に帰ってきた息子には、シェリに合わせる前にパパから説明を聞いて、シェリちゃんの所に来て会うなり号泣。

すごく感受性が豊かで動物が大好きで、喪失感に耐えられるか心配だった。
でもお風呂入って寝る時間には普通に戻ってたかな。
逆に安心した。

今回は娘の方が重症で失った悲しみと葛藤してた。

シェリはここに来てから、いくつものケガや病気にもなったけど、一番貪欲に誰よりも生きたいと生命力の強さがすごい子だった。

シェリちゃんの為にもシェリちゃんの分も強く生きて、まだいる3匹に精一杯の愛情注がないと。シェリちゃんはいつまでも悲しんでる事は望んでないってパパが言った。




シェリちゃんを助けられなかったこと、病気に気づいてあげられなかったこと、苦しませてしまったこと、もっともっと愛情注ぎたかったことの後悔、身体の一部が無くなったのかなと思うくらい、気持ちのパズルが掛けちゃって、いつの間にか泣いてるし、気持ちの浮き沈みがすごくて、今は何度も悲しみに襲われてるけど、あたたかい家族がいてくれて良かった。

寂聴さんも「悪いことの後には必ず良いことが来る。ボールが弾むように、その繰り返しだから…きっと良いことが来る」と、その言葉に深く心をうたれた。

仕事も子供もいて、用事も色々あって毎日忙しいから休めないし、逆に忙しいからいいのかも。

マロンとモカの時にお世話になった火葬場が金曜日しか空いてなくて、シェリちゃんには悪いけど、遠くに行っちゃう感じがして他のところは考えられなくて、金曜日まで我慢してもらうことにした。
とっても手厚く最後まで大事にしてくれる所だから安心して送ることが出来る。

昨日は帰ってきてから他のワンコ達が入れないようにシェリは和室にいたけど、夜は私達の寝室にシェリちゃんを連れてきて一緒に寝た。

火葬まで日数があるので、亡くなった後ドライアイスがあれば問題ないらしいのだけど、ドライアイスは普通には売ってなくて、保冷剤で対応することにした。

夏場だと1~2日間、冬場だと3~4日間、頭とお腹を重点的に冷やすようにして、なるべく部屋を冷やすことと書いてあり、ブラインドを閉めエアコンを19℃まで下げ出来るだけ冷やして、保冷剤を交換しながら、シェリちゃんの可愛さがかわらないようにした。

色々調べて「天使のつばさS」という物も購入したのだけど、
ジップロックみたいな中にシェリちゃんを入れることが、物を扱ってるような気がして結局出来なかった…。

でも、そのジップロックみたいな物を覆う衣装とお布団はキラキラしていて、とても綺麗な素材で、柔らかくてふんわり感があり説明に書いてある通り良いものだと思いました。

最後連れていく時には、こちらに包んで行きたいと思います。

綺麗に拭いて、ブラッシングして、まだ身体が柔らかい間に身体も整えて、目が潰れないように、顎と舌がカッコ悪くならないように、顎が使えないからリキッドを飲む時、どうしてもガビガビがついてしまう。毎回拭くけど完全には拭き取れなくて。
そのガビガビが少し残っちゃったけど、それもシェリちゃんらしくていいかな。

身体はもう硬くなっちゃって動かないけど、尻尾だけは柔らかいねって見たら、お尻から便が垂れ流しになっちゃってた。
亡くなると出てきてしまうのか…。
お風呂に入れる訳にはいかないから、何回も何回も優しく拭き取って、色が着いちゃったとこは、短くカットさせてもらって、シェリちゃんも納得してくれたかな。早くに気づけなくてごめんね。

他の子達は何か異変に気づいてるのか、プーはずっと和室を覗きに来てたし、いつもシェリと小屋の中でくっついて寝てるルーとティも、シェリが昨日帰ってきてから小屋の中には一切帰らなかった。
何かあったってわかるのかな…。

昨日の夜はほとんど眠れなかった…。
夜中何回かシェリの様子を見て、保冷剤の確認と交換をした。

やっぱり、いつも通り目を開けて寝てるみたい。

昨日の夜の夢、何年か振りに悪夢じゃなく、とても仲が良かった絶縁になった親友と仲直りする夢だった。

後悔のないように生きろという
シェリの計らいかな。

毎日悪夢しか見ない日に慣れてしまってたからシェリパワーはすごい。

昨日、夜中の結構大きかった地震も神奈川県西部だったからシェリが動かしたのかと思うくらいビックリした。

まだまだ大変なことはある、地震もそうだけど、色んなことに気をつけてとの警告と受けとめた。

金曜日、火葬で形が無くなるとまた違った悲しみに襲われるのかな。辛い。

ずーっと忘れないよ。

私達に出逢ってくれて、私達家族の元に来てくれて、楽しい時間、癒しをたくさんくれて、今まで生きてくれてありがとう。

愛情を教えてくれてありがとう。

今までとても幸せだったよ。

そっちにいったらマロンとモカが迎えに来てくれるから待っててね。

1人じゃないよ。

私も早かれ遅かれその内逝くから、その時まで待っててね。

そっちに行ったらまた一緒に暮らそうね。今度はずっと一緒だよ。

とっても可愛い私の子供達。心から愛してます。