新年となってから初の更新、間があいてしまいましたね。


年末は連盟職員の手続きミスから突如の記録係の依頼があり、それで色々とあって、精神的にも行動的にも厳しい思いをしたのですが

、落ち着くことが出来たのは良かったと思います。


対局の方は1月6日、順位戦の長岡六段戦からスタート。先手番で横歩取りでした。研究の薄い形に強制連行される作戦をウッカリしてしまい、相手だけが研究している局面に引きずり込まれましたが、そうなったらなったなりの対応で、時間を注ぎ込み、局面を終始優位に進めました。快勝と言っていいと思います。


1月12日の棋王戦予選、木下七段戦は不戦勝に終わりました。対局相手が対局場にお越しにならず、連絡もとれなかったため。気持ちの良いものではなく、ちゃんとした棋譜を残せなかったことは残念なこととしか言いようがありませんが、また次局以降の公式戦でいい棋譜を残せるように頑張っていきたいと思います。



第35期竜王戦七番勝負第6局の観戦記は無事に脱稿。相当な時間をかけたので、ホッとしています。ただ、いつもペンクラブ大賞の受賞も夢見ながら、結局思うような文章が書けないのは常。


副業の方は及第点ですが、肝心の本業がボロボロです。昨日の竜王戦、田中(悠)五段戦は逆転負けでした。悲観補正で局面がそんなに良くないと思っていたのはいいのですが、やはり一方的な時間切迫がいつものことで、良くはない。うまくいくときは勝ちきれるのですが、時間切迫の焦りからミスが出て逆転負けはここ2年ほどを象徴する内容でした。竜王戦は昨年の降級後もボロボロで、今年に至っては3戦全敗ですか。


この一年、年男でしたが、何一つ形に残るものを残せなかったように思います。まったく注目されない位置に沈んでしまい、ひっそりと対局をする私を応援してくださる方がもしいるとしたら申し訳ないですし、本来は合わせる顔もないレベルだと思います。自分でもガッカリ、恥ずかしいといった言葉が浮かびます。


今年の初めにTwitterで何か大切なものを見つけられるような一年にしていけたら、とかカッコつけたことを言っていたような気がしますが、有言不実行に終わった気が。


来年に向けて、というのは今は特に考えられないですし、プランもないですけど、まあ月並みながら目の前の仕事を自分なりに一生懸命やっていくしかないかなと思います。

バタバタしており、更新の間が空いてしまいました。


近況は鹿児島・指宿白水館での竜王戦第6局で読売新聞朝刊観戦記を務めていることと、順位戦でいっぱいいっぱいの日々。


竜王戦第6局では、指宿白水館の方にとても良くしていただいて、感謝しています。その時の話の一端は、読売新聞朝刊の観戦記で文量の許す限り触れていきたいです。公に知られていない情報を出したいと思いますので。


また、12/8の順位戦、谷合四段戦は年内最後の順位戦でしたが、白星で終えることができました。対四間飛車に居飛車穴熊で対抗。対局中の空気で、1番メインに予定していた進行を諦め、2番手で用意していた研究手でいきました。中盤で研究の記憶をうまくアウトプットできて、そこで得たリードが大きかったようです。順位戦は4勝3敗として、残留の可能性は高くなったかと思いますが、年明けの3局が大きな意味を持つので頑張りたいと思います。





11月10日(木)の順位戦、長沼八段戦は敗戦でした。

 

相居飛車の力戦から、想定していた形でかなりの作戦勝ちに。

しかし、その後の辛抱に対して、具体的に打開する策までは研究していませんでした。AIの評価値が+400点を超えているのは知っていて、その数値だとその先は何とかなる、と見て研究を怠ってしまいますから。

 

「あれ、意外に難しいぞ、おかしいな」となっているうちにジリジリした長期戦になり、残り20分を切ったところで大悪手が出てしまいました。

 

前局の不完全燃焼を踏まえて、時間を惜しみなく使って、長期戦の中でリードを得ていたところまではそんなに悪くなかったようですが・・。今思えば、1分将棋になってもそんなに間違えないでしょうし、敗着の場面は納得がいくまで考えた方が良かったかもしれません。

 

大きな作戦勝ちを生かせなかった内容は、かなりのショック。

つらい関西遠征になりました。

 

あと、全体的な戦術として何がいけなかったのかまだわかっていないので、

具体的な反省や気持ちの整理をしなければ。

 

これで対局もしばらくなくなってしまい、精神的に厳しい日々を過ごしていくことになりそうです。

1日(火)の王座戦、瀬川六段戦は先手になり、後手が角換わりを外して雁木を選択する戦型から、相雁木に。途中、中央の制空権を握りにいった辺りは研究範囲で、やや有利だったのですが、その後に正解がわからない難解な局面を迎えて長考になりました。

 

55分後、残り時間や相手との時間差も気にして指した手は敗着の大悪手。

 

後でソフトで調べると、どれが正解かあまりにも難しい局面だったのですが、第1感の手が次善手で、第5感くらいの手が最善手、実際に指した手はその局面で10番手にも入らない大悪手だったので、これならすぐに指した方が遥かにマシでした。

 

また、長考するなら55分という考慮は逆に中途半端で、2時間考えてもいいから正解に近い手に辿り着いた方が良かったです。

 

その後は時間も余して不完全燃焼の敗戦になってしまいました。こういった負け方だけはしたくない、という反省の内容になってしまいました。

 

今回は対局6日前くらいまで好調、4日前から不調という感覚がしたので、次は好調と対局がぶつかればなと思っています。