渡辺やよいの楽園

小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。


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 涼しくなって来た。
 夜間の温度が下がって来て、これからがフトアゴヒゲトカゲの管理が一番難しい時期。

 
 

 毎日犬と散歩する公園で、早朝、犬を放し飼いにしている人たちがいる。

 公園では(というか条例で)犬の放し飼いは禁止されているのだが、早朝だから良いだろうと放しているのだ。
 しかし早朝は意外に人が多いのだ。その人たちすべてが犬好きではないのだ。
 しかも、その犬たちがものすごくきゃんきゃん吠えるのだ。
 早朝だけに近隣にその鳴き声が響き渡り、私はいつ近隣の人が迷惑だと公園にクレームをつけに行かないかとひやひやしていた。
 このごろクレーマーが多くて、公園にはつぎつぎ禁止事項が増えて行くのである。
 それですべての犬が「犬出入り禁止」にされてはたまらない。

 放し飼いにしている人は、パピヨンを連れているおじさんと、ミニチュアダックスを連れているおばさんである。
 
 彼らは私が世話人をしている公園の一角のプレーパークにも放し飼いする。
 
 私は昨日、思い切って注意しようと思った。
 
 うちの犬たちを連れてプレーパークに行くと、放し飼いにされていたパピヨンがものすごい勢いでわめきながら襲いかかって来た。
 うちの犬たちは、応戦体制だ。
 襲いかかって来たのはパピヨンでも、ガタイの大きいうちの犬たちが本気で襲いかかったらひとたまりもない。
 私は引き綱を短く持って犬たちを必死で押さえていたが、かさにかかったパピヨンは狂ったように攻撃してくる。
 おじさんがあわててやってきた。パピヨンを抱き上げて
「いつもはこんなじゃないんだけどなぁ」などという。
 後から来たおばさんは
「あらあら今日は興奮して、いつもこうじゃないのよねぇ」などという。
 しかし、私は毎朝ここに来ているのだ。
 いつもこうなのだ。
 私は極力おだやかに
「犬を放すのはだめですよ」と、いったのだが、
なんと彼らは聞こえない振りをしてそのまま行ってしまった。
 
 私呆然。
「ゴラァ待てぇ!犬を放すのは禁止だと条例にも公園に書いてあるじゃろうが!われなにを聞いとんじゃあ、二度とそのちんけな犬を放すンじゃねぇ!」
 と、どなってやりたかった。
 そして、ああ、私はなんて押しが弱い人間だろうと、自己嫌悪に陥った。

 これが、見るからに押しの強そうな怖そうなおばさんとかだったら、彼らの態度も少しは違ったのかもしれない。
 見るからにおとなしそうでおどおどしている私。
 正当な事を言っても鼻にもかけてもらえないのだ。
 悔しかった。本当に悔しかった。
 
 もう半世紀生きようとしているのに、私はぜんぜんいわゆる「おばさん」になれなかった。
 私はずうずうしいおばさんになりたい。
 ずげずけモノを言えるおばさんになりたい。

 そして、今朝。
 やはり彼らは犬を放している。

 私は今度こそ言ってやろうと近づいた。
 またまたパピヨンが襲いかかってくる。
 うちの犬たちが暴れて引き綱に足を取られて、私は転んでしまった。
 パピヨンのおじさんがかけてくる。
 そこに、いつも早朝プレーパークを掃除しているおじいさんが見かねたのか、低いがはっきりした声で、パピヨンのおじさんに
「犬を放してはだめだ」と、言った。
「すみません、すみません」パピヨンのおじさんは平謝りだ。
 私は今しか言うときがないと思い、
「このプレーパークは、区の管轄ではなく、NPOの管轄で、私は世話人です。近隣から犬を放さないでくれとか犬がうるさいとかいう苦情は、こちらに直接来るんです。御願いですから犬を放さないで下さい」と、言った。
 ふと、おじさんの後ろを見ると、ダックスフントのおばさんは、「私は知らないわよ」とばかりに、すたすた向こうに行ってしまう。
 
 たぶん、明日も彼らは犬を放し飼いにするだろう。

 本当にこういう人たちはどうしたらいいものか、気が重い。




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 寒風が立ち、犬たちが寄り添う。


  息子が小学校一年からずっと、毎週日曜日通っていた造形教室が、不景気経営不振で、来年3月で閉じてしまうとお知らせが来た。
 美術のテクニックや成績を上げるための教室ではなく、本当にユニークで自由な発想でさまざまなものを息子は作って来た。
 中学くらいまで続けて欲しいと思っていたのに。
 習い事の大嫌いな息子がこの教室だけは喜んで通っていた。
 
 息子をがっかりさせたくなくてなかなか言いだしにくかったが、教室が終わってしまうことを息子に告げた。
 息子は案外淡々と受け止めていたが、
「造形教室みたいなところに通いたかったら、他の所も探すよ」と、私がいうと、
「あそこだからよかったんだよ」と、ぽつりという。
 その言葉に私の方が泣けそうになる。
 
 でも、今期いっぱい、思い切りいろいろなものを作って欲しい。




 ラジオでウーパールーパーが、また再ブームなどと言っているが本当だろうか。
 
 ペットブームとかで、ブームにして可愛いとか飼いやすいとか(誇大広告多し)で世間をあおって、無自 覚に飼う人を増やし、飼いきれずに捨ててしまう。

 生き物飼育歴40年の私としては、覚悟の無い人は虫でも飼うな、飼ったら最後自宅で死なせろ、と
声を大にして言いたい。
 
 秋祭りで、娘がまたまた金魚すくいで金魚を持ち帰ってきてしまった。
 ひえーっ、もう生き物いらねーと、思ったが
 知人が「最近は金魚すくいをしても持ち帰らない人が多くなり、破棄処分される金魚が増えていると、新聞で読んだ。せめてやよいさんのうちに来た金魚たちは救ってやってください」と、言って来た。
 家庭で生き物を世話するのをいやがる子どもや親が増えたのだろう。
 意外に水の生物は難しいし。。。触ったりできないし。
 そのくせ愛玩犬なんかはむやみに飼いたがる。
 そっちのがよほど大変だ。
 で、飼いきれない犬の処分もすごい。
 まず、こういう金魚から飼う事を始めるのがいいとは思うのだが。

 というわけで、我が家に来たからにはがんばって育てます。
 



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 ミドリフグ。
 我が家は生き物が多いので、水系の生き物たちにはほとんど名前がついていない。
 亀は「大亀、小亀」、ウーパールーパーは「白ウパ、黒ウパ、金ウパ、まだらウパ、でか白」、フグも「パファたち」「みどりたち」、ベタにいたっては「ベタたち」。。。。。
 なんかぞんざいで申し訳ない。
 が、彼らは別に名前を呼んでも返事をするわけでもないので、ま、こちらが区別がつけばいいか。
 ペットも一対一で飼えば思い入れも密着度も増し、それはそれでいいのだろうが、我が家は少しぞんざいのほうがかまいすぎの弊害がなくていい。
 それでも、みな元気で長生きするように気をつかっているのだ。


 最近、TVドラマが、それこそぞんざいな作りが多くて見られたものじゃない。
 
 大河ドラマのように、数年前から脚本家にオファーして書かせるみたいな、じっくりさがなく、漫画や小説をやっつけ仕事でドラマにしてしまうものばかり。
 
 よい脚本家が育たない。
 ドラマ好きには哀しい今日この頃。
 
 その反動か、荒唐無稽でばっかばかしいドラマが好きになる。
 ゲラゲラ笑う気持ちよさ。
 
 先日放映された「世にも奇妙な物語」の中の「どつきどつかれて生きるのさ」が、全編ばかばかしい事をシリアスに演じて大笑い、その点では「行列のできる刑事」も切り込み方がなかなかよかった。
 今期、家族でハマった「33分探偵」もゆるくてゆるくて脱力感が最高。
 本日が最終回、続編希望である。



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 私の所にもねんきん特別便がやって来た。
 私は自営業なので、国の年金は国民年金とあと少しだけ年金基金というやつだけ。
 30代に必死で働いたが、それほど貯金は無い上に、この先子どもたちの教育資金がかさむ事を思うと、自分の老後は苦しいなあと思う。




 今日は娘の小学校に入って初めての遠足。 
 低気圧が近づいているので、娘はいくつもてるてる坊主を作った。
 ぎりぎりお天気が持ちそうで、てるてる坊主に感謝。




 ミドリフグ。
 大食いで、赤虫をつるつるうどんのように飲み込み、お腹がぽっこり。
 人なつこく目がくりくりしていて愛らしいが、動きは素早く、なかなか写真に撮りにくいのだ。




 朝、家族を送り出してさて仕事と、仕事机を見ると、犬猫が椅子や机を占領している。
 働かせない気か。
 働かないと、君たちも養えないよ。



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  先日取ったクレーンゲームの景品のひとつのポテトチップス。
  こーんなです。
 
 先にワッカが着いてい、棒に引っかかってるのをクレーンのアームで引っ掛けて落とすんです。
 ちなみに500グラム。。。。
 とても食べきれない。。。
 息子がいつも遊びに行く、子どもたちが大勢集まるおうちにお土産に持たせました。

 それにしても、日本のクレーンゲームは景品の置き方やアームの種類が豊富で、取る方も苦労する。
 というか、もうまともにアームで持ち上げて取れるクレーンゲームなんて皆無だ。
 ゲーゼン側との頭脳戦になっとります。
 というか、なけなしの脳みそ、こんなところで浪費するなよ自分。。。。
 海外の知人に聞くと、じつに無造作に基本のクレーンゲームしかないそうで、そっちに行けば取り放題かな。



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 秋を感じていますにゃー

 タイトルは、昨日までのワード検索上位単語。
 ジャパンレプタイルズショーとかGEISAI♯11とかはもう終わってしまってるのだが、あとからどうだったのか調べる人が多いのか。
 ミドリフグは、ゲーセンのクレーンゲームの景品ででているせいかも。




 昨日は祝日休みで、かねてから約束で子どもたちとお台場のジョイポリスに出かけた。
 
 前は怖がって乗りたがらなかったアトラクションを、娘が大喜びで乗るのが成長したなぁ、としみじみ。
 息子と娘は、終日無料開放のゲームがいっぱいあり、大喜びだ。
 私はSEGAのクレーンゲームの景品はあまり欲しいのが無いのだが、時間つぶしにやたらとプライズを取りまくった。
 


 このクレーンゲーム、いわゆるUFOキャッチャーに、私はずっと中毒で、あればやってしまい、やれば取れるまでコインをつぎ込むので、近づきたくないしろものだ。
 まあ、おかげで少しは取る技術が向上しているのだが、だからなに?それで食っていけるわけでもなし、ってかんじ。
 パチンコにはまっているお母さんと同じことである。
 とにかく景品をゲットしたときの気持ちよさがたまらないのである。
 もう部屋中に、クレーンゲームで取ったリラックマ中心のプライズがごっそりたまってしまった。
 11月には明治公園のフリーマーケットで景品大放出しますので、また告知しますわ。




 白猫だんごにはストレスなさそう、よいなぁ。



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 ミドリフグ。
 汽水を立ち上げて一週間、やっとお迎え。
 今の所元気に膨れている。
 
 淡水フグ、アベニーパファーに比べるといかにも大きく見える。
 ↓
 こっちがアベニーパファー。


 ミドリフグは成長すると4、5センチにはなるというし、結局水槽ももっと大きくしないとだめだろう。



 フグは人慣れしやすい魚で、人を見ると餌をねだりに出てくる。
 なんともそこがかわいらしいだ。

 しかし。
 フグ自体は300円くらいなのだが、設備投資にお金がかかる。
 すべての魚類はそうで、金魚すくいで金魚を100円ですくってきても、生かそうと思えば水槽だのエアーだの周辺機器が必須だ。

 魚は、導入当初が一番大変で、水と魚の環境がうまくなじめば、その後は環境を維持すれば長生きさせられる。
 
 だからといって手をかけすぎても弱ってしまうばかりで、ほどほどかげんはもう自分の経験値ではかるしかないのである。



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 先日のGEISAI♯11に、山城えりかさんにご挨拶に行った時、他のブースもいろいろのぞいてみたのだが、ふと、一人で出店している女の子のブースに目がいった。
 陶器の小さなハニワを並べている。
 ハニワ好きの私は思わずしゃがみ込んでながめてしまう。
 子どもの作るような非常に素朴なハニワだ。
 作者の島田さんという女の子が「好きなものを差し上げますよ」と、いうので、
「え?販売ではないの?」と、聞き直すと、
「いえいえ、気にいってくれたかたに差し上げます」という。
 出品しているので、閉場頃に来れば持って行っていいという。
 しかし、私は用事がありもう帰る時間なので、残念、といって立ち去ろうとすると、後日送ってくれるいうのだ。
 ありがたくその申し出をうけた。
 
 そして。
 数日後、可愛いハニワが本当に届いた。
 なんだか幸運を呼び込みそう。


 さて。
 秋の味噌仕込みである。





 前日から水に付けておいた国産大豆を、柔らかくなるまで鍋で3時間ほど煮込む。
 



 ふっくら茹で上がった大豆。

 これをつぶして行くのだ。



 子どもたちに大豆を踏んでつぶしてもらう。




 つぶした大豆に、麹と塩を混ぜ込んで行く。





 丁寧に混ぜて、耳たぶくらいの柔らかさに練ったものを、お団子にして樽に叩き付けるように仕込んで行く。








 あとは空気を抜いて殺菌して、半年寝かすだけだ。

 

 発酵食品の面白い所は、きっちり同じ手順や量で作っても、同じ味にならないことだ。
 気温や環境などによって、毎回違う味になる。
 そこがとても魅力的だ。
 育てている感じがして、食べるのもいとおしい。
 

 まさに手前味噌。
 今年の味噌はどんな味になるだろうか。




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 台風接近中。
 でも、犬の散歩には行く。 
 雨でも風でも行く。

 

 このごろは、早朝はすっかり暗い。
 秋は早足で通り過ぎる。




 私は生き物を飼うのは得意だが、植物を育てるのはヘタで、庭も手入れを放棄していてひどいありさま。
 それで、散歩の道すがら、よそのおうちの花を鑑賞して楽しむ。
 道ばたの雑草もなかなか味がある。










 雨に濡れた花々。

 雨の早朝は、公園も人気が無い。



 いろいろ気持ちがすぐ落ち込む事が多い。
 すぐ世界から見捨てられた気持ちになってしまうのはなぜ。
 
 誰もいない早朝の道をゆくと、よけい一人、と思ってしまう。
 でも、足元を見ると、犬たちが一緒に歩いている。
 花たちが咲いている。

 

 これは我が家の庭で、唯一咲き誇る、朝鮮朝顔。
 今年、本幹がぼきりと折れてしまったのだが、そのわきから新しい枝葉が伸び、このように花を咲かした。
 この生命力。
 
 世界は挫折と再生で繰り返される。
 今日もまた歩いて行こう。



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 雨の朝、つがいの鳩。





 息子は小学校入学時から、徐々に肥満傾向になり、毎年の健康診断ではローレル指数が高く中肥満と要注意をいただき、栄養指導も受けた。
 
 まわりは「高学年になればグンと上に伸びてスマートになるよ」などと慰めてくれたが、5年生の健康診断でも結果は同じ。「中学校になれば痩せるよ」「高校生になれば痩せるよ」とか言われても、その保証などない。
 
 成長期とて、ご飯を減らさせるのはしのびず、なにかせめてスポーツを思い、毎年息子に相談するのだが、本人は他人の指導やトレーニングが大キライで、なかなかなにかスポーツをすると言わない。
 造形教室とかレゴ教室とかはずっと通い続けている所を見ると、もともとアウトドア派ではないのだな、と思う。
 しかし、このままでは将来が心配で、健康面として息子と話し合う。
 すると息子は
「毎日一人で走る」という。
 どこかのスクールで好きでもないスポーツを習うくらいなら、自分で走るという。はたして一人でどのくらい続けられるものなのか心配して、
「私も一緒に走ろうか?」と聞くと
「そんなのかっこわるい、少しは息子を信用してよ」といって、昨日から公園に走りに行った。
 最初は3キロ。
 公園のグラウンドが一周ほぼ800メートルなので、4周してくる。
 自己申告を信じるしか無いが、とりあえず3ヶ月は続けていくらかでも結果が出なければまたスポーツを習いに行くか考えるという事にした。

 息子の肥満に関しては本当に申し訳ないと思う。
 私のせいだと思う。
 私の方の家系が、父方も母方も肥満な人が多いのだ。
 彼の方の家系はみなきゃしゃで痩せている。
 私の父が恰幅の良い人だったし、親族の集まりをみると、二人に一人は肥満だ。
 私の親の頃は、戦争直後で
「太っている人は見栄えがいい、裕福な証拠」と、今と逆に良い事とされていた時代である。それで母も太っていた父と見合いして選んだところもある。
 
 私自身、小学生の頃から肥満で、非常に悩み苦しんだ。
 思春期には、肥満と実母との軋轢に苦しみ、摂食障害になり過食と拒食を繰り返し。体重が60キロから30キロの間を行ったり来たりした。
 遺伝というのは、恐ろしいほど正確で残酷だと知る。
 息子はおおらかであまり気にしてないように見せているが、今後は年頃になるし、どうなるかわからない。


 「うちの子いくら食べても痩せてるのよ」と、同じ年の息子をもつお母さんたちがいうたび、同じ量を食べても太る体質に生んでしまった息子が、不憫でならないのだ。ごめんね、と、心で手を合わせる。
 一人で走りに行く息子。
 がんばれ。



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