忌まわしい清志郎様 | 湯島の夜/湯島本店 Night Of Yushima

忌まわしい清志郎様

清志郎様が亡くなった。

あの声と音楽性を評価できない僕にはどうでもいいことだが、人が死ぬというのは大変な事だ。

亡くなったといって、多くの人の様に「ロックンロール人生を送った立派な人」みたいな妙な表現で褒め讃えたりできない。僕が思うロックンロール人生とは“一度も陽の目を見ずに売れずにみっともなく死んじゃう芸術家”のことでしかない。僕の規定(なんじゃそりゃ)で言えば、音楽が売れては駄目で、売れずに薬中毒(麻薬は不可。睡眠薬は可)でめちゃくちゃやって死んじゃうとか、なんでもないのに鬱病で死んじゃうとか、自殺したいって言ってもなかなか死ねずにようやく自殺できちゃったみっともない死に方をする奴しかロックンロールとは認めたくない。

世の中の流れに乗っかって注目されている人間なんか全然ロックンロールじゃない。

みっともない人生を送れた人間しかロックではない。ん? 待てよ..........そう言う意味で言えば人間全部がロックンロールなのかもしれないな。