パートス/カロケイン & タイムロス
[Kallocain]
ベル・アンティーク [SPV 089-6076L]
パートスってスウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドです。ジャケットや音からは「暗くて激しい」イメージなんですが、このＣＤにはライブを収めたＤＶＤ（ドイツのテレビ番組での４曲）が付いていて、それを見る限り・・・暗くて激しいってなイメージはないんです。ま、普通のジャズ・ロック・バンドかな？って感じです。特にボーカルのPetronella（なんて読むんだろう？）の美しさはいいですね。
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パートスは、９３年スウェーデンのファルコピン？という街のライブハウスでランドバークというバンドとアッグ（卵）が共演したことから始まった。翌年に再会したが、お互いに音楽的な共通性を感じたものの、バンドとして合体することもなくお互いの音楽活動を続けていた。そして９９年・・・（長いなあ・・・）に他のバンドのメンバーとギグを行った。そして・・・翌２０００年にやっとこさパートスが結成された・・・ってライナーは他にも書き方あるだろうなって気がするけど・・・ま、そういうことです。
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メンバーはReine Fiske(g)脱退した模様・・・後任はPeter Nylanderというジャズギタリスト。,Atefan Dimie(b),Ricard Huxfux Nettemalm(dr,saw,delay),Johan Wallen(kbd)の４人でしたが・・・女性ボーカルの必要性を感じて、ドラムのＲｉｃａｒｄの奥さんであるＰｅｔｒｏｎｅｌｌａ Nettemaimをヴォーカルとして加入したのでした。
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２００１年１１月に行われたフィルム・フェスティバルでサイレント映画の名作「ノスフェラトゥ」のサントラと演奏を依頼されたことが、パートスの評価につながったようです。ノスフェラトゥは、ドイツのプログレバンドＦａｕｓｔやフランスのチェンバーロックバンドＡｒｔ Ｚｏｉｄなども同じようなことをしてますね。僕は映画もこのバンド達も大好き！このアルバムはいいですよ！明るさと暗さが奇妙に絡み合った音作りです。基本はジャズっぽいんですが・・・いきなりサビでスピード感も増して・・・プログレなる音に突入していくんです。プログレ・ファンならば飛びついちゃう音ですよね。本当に素晴らしい！
[TIME LOSS]
アルカンジェロ [ARC-1070]
その良さが本当にわかるのが続いてのアルバム「タイムロス」です。同じような展開で始まりますが、サビ（こういう表現も変なのですが）ではプログレなる陰鬱で激しくなっていくんです。不満なのは、もうちっとギターが「ギョイーン！デロデロデロ・・・」って風になれば、完璧なのですがね。ま、僕はギター中心バンドが好きなのですよ。でも・・・バンドとしては、あまり出てこないで控えめに演奏した方がバンドとしてのまとまりが良いのでしょうね。
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入るべきところにボーカルが入っているのは良いですね。「必然的なもの」はいいんです。プログレなるメロディに無理やりボーカルを乗せても・・・あまりかっこいいものではないですからね。
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ボーナストラックとして「OUKA」（桜花）、「OTAKU」（オタク）って２曲が入っています。いずれも日本ネタなんですかね？ 桜花なんて右っぽいけど・・・。なかなかよろしいですよ。これはギタリストが後任のＰｅｔｅｒに代わってのものです。更なる「陰鬱」状態となっています。いいですね。ＥＣＭジャズっぽいけどね。
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パートスはジャケット・アートも中身も素晴らしい・・・です。早く、新作が聴きたいですよ。僕の大好きなポーキュパイン・トゥリーのメンバーも加わって新作をレコーディング中だというので楽しみです。
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現在ＣＤ処分中ですが、パートスは売りません・・・だって、好きだから。