伊福部昭/１
伊福部昭の小屋
僕が音楽に目覚めたのは・・・といっても僕は音楽家でも音楽評論家でもないのですから、音楽に目覚めたなんて書くと「なんか偉そう・・・」って思っちゃいますね。誤解なきよう・・・。これはあくまでも僕自身の人生における「音楽」という意味で表現しているのです。
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僕の音楽嗜好を決定したモノは「映画」・・・それも「特撮映画」における不気味な音楽と、もうひとつは悪く言えば突撃したくなるような軍歌的な高揚感を覚える音楽でした。僕が映画のストーリーだけでなく音楽的なものに興味を示したのは・・・僕が幼稚園ぐらいのときに母親と一緒に東宝特撮映画を見るようになってからでしょうね。当時は映画だけではなく、当時、夕方からテレビでやっていた東映時代劇の音楽による影響も大きいと思います。こちらではひばりにチエミなどの明るい時代劇ミュージカルにも興味を示しましたね。もちろん怪談映画なんかもやっていましたから・・・「ヒュードロドロ」のような効果音や不気味音も、僕の音楽的な嗜好形成に欠かすことはできなかったでしょうね。つまり「暗くて不気味で高揚感のある音楽」と「明るくて元気が出る楽しい音楽」が、僕の音楽嗜好を決定したのだと思います。わけわかんないでしょ？
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・映画音楽でも影響が大きいのは・・・ゴジラシリーズの音楽を手がけた伊福部昭先生なのです。僕の「プログレ音楽鑑賞の師」が伊福部先生なのですよ。ゴジラから大魔神に座頭市まで・・・彼なしでは作れなかった映画世界が確かにあるのです。映画音楽は脇役ですが、実は映画の良し悪しを決定するための重要なファクターなのです。ま、わざわざ書かなくても理解されていますよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと外れますが、最近の映画音楽は・・・腐っていますよね。わざわざ専用の音楽を作るのではなく、僕に言わせりゃ「流行歌以下の複数のアーティストがいい加減に作った歌」を映画音楽にしているんですからね・・・。使われた方は曲が売れるからいいんだろうけど・・・ね。一番悪いのは映画製作者ですけどね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて、伊福部先生です。伊福部先生については上記写真をクリックしていただいて、「くしろ趣味の森」サイトを参照していただいた方がいいでしょう。その「くしろ趣味の森」中にある「伊福部昭の小屋」福岡雅巳氏が書かれた記事を読まれれば伊福部先生の音楽界への登場が衝撃的であったのかがわかります。北海道の田舎町から音楽的にはまったくの素人だった人が、いきなり・・・国際的な賞を受賞しちゃうんですからね。みな驚いたことでしょうね。
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素人に近い人間が・・・しかも「お神楽」のような妙な楽曲は、当時の日本の「まともな」人たちには理解できるものではなかったのでしょうね。しかし、それを理解できる人間もいる・・・。理解できる人間が高名ならば・・・「まともな」人たちにもどういうわけか理解できるようになるのです（笑）。人間の嗜好や意識なんてのはまったくいい加減なものです。良くも悪くも高名な（表現は悪いけど）人の意見がすべてなのです。残念ながら僕は高名ではありませんから、こんなブログ読まれても誰にも影響なんて与えないんですから。
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でも・・・その伊福部音楽・・・ワンパターンですよね。どれも同じに聴こえるのです。もしかしたら伊福部先生を一番理解できていないのは僕なのかもしれません。でも好き。怪獣映画には欠かせない音楽です。他の作曲家が音楽を担当した「ゴジラシリーズ」の悲惨さって理解できますか？映画はめちゃくちゃになってしまうんですよ。「ゴジラ&大魔神は伊福部」「クリムゾンはフリップ」「ツェッペリンはペイジ」「パープルはブラックモア」「脚線美は森高」・・・おいおい・・・なんですよね。