54章 来たれ | こころのリハビリ

54章 来たれ

いざ来たれ 来たれ死期よ

悲しみのリンネルに 

この身を横たえよう

いざさらば さらば息よ

冷血の死神に

命を切り取られん


花一つ 一つでさえ

供えては下さるな

棺の黒い蓋に

友一人 一人でさえ

祈っては下さるな

哀れなこの骸に


誰も知らぬ 遠い何処かの山野辺に

埋めておくれ とめどもない

ため息で愛に泣くものを

避けるために・・・


彼は彼の様子を心配して見に来た同志に発見されて、

救急車で病院へ運ばれた・・・